昭和初期に制度が廃止された後、取り壊されるなどしたため、現存しているものは数か所のみです。
狩勝峠を十勝側に下った場所にあった新得町の新内駅逓所も碑があるだけで残っていません。

数少ない現存している駅逓所のひとつが別海町の奥行臼駅逓所です。

ほとんど当時のまま残されています。

ここは内部の見学もできます。一見の価値ありです。

設置の経緯から駅逓所は鉄道駅の近くにある場合が多いですが、駅逓と鉄道の駅とは別の施設です。
奥行臼駅逓の近くにある鉄道の奥行臼駅は昭和8年標津線開通と同時にできました。
しかし自動車の普及によって平成元年4月標津線は廃止となり、奥行臼駅も56年間の歴史に幕を閉じました。

別海町は標津線の足跡を残す歴史的建造物として、奥行臼駅のホーム、詰所、石炭小屋などの施設を文化財に指定しました。

撤去されていたレールを再び新たに敷設するなどされ、現役当時に近い形で復元されています。

復元部分もありますが、当時のまま残されて時間が止まったかのような奥行臼駅跡です。

奥行臼駅逓と旧奥行臼駅はすぐ近くにあり、国道から入っていくと駅逓所が先に出てきます。
最初に訪れたとき、私は旧奥行臼駅に行くつもりが旧奥行臼駅逓所に来ていました。当時私は駅逓というものを知らなかったので間違いに気づかず駅逓の係員さんの説明を頭に「???」を浮かべながら聞いたのを覚えています。
旧奥行臼駅と旧駅逓所と間違えないようにしましょう。

にほんブログ村

人気ブログランキング
