
参道に鳥居があり「ここは神社だったっけ?」と思いますが、これは昔の神仏習合の名残で、現在も聖域と俗界を隔てるものとして鳥居が建てられています。

山頂付近には「星嶺」という名前の信徒会館があります。前面ガラス張りで星形という仏教の礼拝堂とは思えない外観です。

現在は特別な行事のとき以外は中に入れません。ちなみにこの寺は北極星の神様「妙見大菩薩」を祀る北極星信仰の霊場です。

この「星嶺」前の展望テラスからは眺望が開けています。妙見山のある能勢は「大阪のてっぺん」といわれるように大阪府の北端にあるので、大阪平野から神戸や淡路島まで広範囲を見渡すことができます。

妙見山には車で山頂まで行くことができますし、歩いて登ることもできますが、私は麓からケーブルとリフトを乗り継いで行きました。というのも、「妙見の森ケーブル・リフト」は12月3日で営業終了となり、63年の歴史に幕を閉じます。自宅から比較的近いにも関わらず、これまで一度も行ったことのなかった妙見山に初めて行ったのも、何となく最後に乗っておこうと思ったからです。

ケーブルとリフトの乗り継ぎ地点には「妙見の森バーベキューテラス」などの施設がありますが、こちらも12月3日で営業が終了します。つまり寺院以外の乗り物や施設はすべてなくなります。

そんなことで終了を前にして私のような駆け込み利用客が増えています。私は運転開始の10時過ぎに着いたので少しの待ち時間で乗れましたが、下山してきた昼頃には山麓の黒川駅は下の写真のような長蛇の列でした。

妙見山は標高660mありますが、それでも紅葉にはまだ早く、一番きれいだった鳥居付近でも下の写真のような色づき始めでした。しかし、これが来週あたりの紅葉見頃になると、ケーブル営業終了間近ということもあって大混雑すると思い、あえて少し早めに訪れました。

こうしてケーブルとリフトにも乗ったことですし、とくに登山やハイキングが趣味ではない私としては、おそらく最初で最後の妙見山ということになりそうです。

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