
移転理由として、JR学園都市線「北海道医療大学駅」と直結しているものの札幌から通学に時間がかかるなど、少子化の状況下での学生の確保が難しくなっていることなどが挙げられています。それに対してFビレッジは新駅建設が予定され、通学の利便性が上がるほか、学生のアルバイト先が見つけやすいといったメリットもあり、学生が集まることが期待できます。

出ていかれる当別町では困惑が広がっています。人口約1万5000人の町には約3500人の学生が通い、うち約900人は町内に住んでいます。大学がなくなると、町の財政面をはじめ、大学周辺の店や不動産業などもダメージですし、一気に町が寂びれる可能性があります。
またJR北海道にも影響があります。JR学園都市線の終点「北海道医療大学駅」以北の札沼線は2020年に廃線にしました。しかし札幌-北海道医療大学駅間は学生の利用もあるので残し、2022年には当別町に新しく「ロイズタウン駅」も作ったばかりです。廃線で経営の合理化を進めるJR北海道から「こんなことになるなら、新駅を作らず石狩川手前のあいの里公園駅から北を廃線するべきだった」という恨み節も聞こえてきそうです。

大きな大学の移転は多方面に影響があります。私には詳細な経緯はわかりませんが、日本ハムファイターズが札幌市と札幌ドームを見限って北広島に移転したことと、北海道医療大学が当別町を見限って北広島に移転することは、もしかすると同じような事情があるのかなという気もしないではありません。当別町は「寝耳に水」といった様子ですが。
いずれにしても当別町にとっては大きなピンチです。

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