その馬たちがいるのは宮崎県串間市にある都井岬です。
「御崎馬(みさきうま)」という馬で、 8種類の日本の在来馬の中でも、野生化した貴重な存在として国の天然記念物に指定されています。体高130センチ前後と小柄で胴が短く、首が太く、全体的にずんぐりした印象です。

野生で天然記念物ですからエサやりはもちろんのこと触れてもいけません。車を囲まれても離れてくれるのを待つしかありません。

私も車の前をゆっくりと歩かれて徐行しました。貴重な体験です。

2020年にオープンした都井岬観光交流館「パカラパカ」ではこういった御崎馬の生態や都井岬の映像が見られます。お土産コーナーやカフェレストランがあり景色を見ながらゆっくりできます。

いつもは牧場で人が世話をして暮らす馬しか見たことがありませんが、御崎馬は大人の雄1頭と数頭の雌、仔馬から成る“ハーレム”を構成しているそうです。

岬へ続く唯一の道に「駒止めの門」があり、ここで通行料400円を支払います。御崎馬の保護に使われるそうです。つまり野生と言いつつも保護するために最低限の管理はしているわけです。
ちなみに北海道では道南の汐首山にも野生化した馬が生活しているそうです。こちらはとくに保護もされておらず、まったくの野生のようです。また道東の無人島「ユルリ島」にも野生化した馬がいますが、残り数頭にまで減少し絶滅寸前とのことです。野生=自由というのは人間側の安易な発想ですね。

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