消滅寸前の野付半島
野付半島は根室海峡に突き出た鳥のくちばしのような変な形をした半島です。
長さは28kmありますが、幅は狭いところで130mほどしかない砂が沿岸流によって運ばれてできる砂嘴(さし)という地形です。(これが延びて対岸に届くと砂州になります)
下の写真は朝日新聞に掲載されていた写真です。航空写真なのでその特異な地形がよくわかります。

半島の先端部分には、トドマツの木が海水の影響で立ち枯れしてそのまま風化しつつある「トドワラ」という奇妙な景色が広がっています。

下の写真は1996年の「トドワラ」です。

そして最近再び訪れました。

トドマツの立ち枯れも一気に進み、ほとんど見えなくなっていました。

ここまで風化してしまうともはや奇観とは言えないですね。見に行く価値もあるかどうか・・

江戸時代は野付半島は千島列島への船の中継点や北方警備の拠点として栄えていたそうです。半島先端部には「キラク」という港町があり遊郭もあったという伝承もありますが、立証できるものは見つかっておらず「幻の町」といわれています。
近年は半島の砂の流出や地盤沈下のため幅がどんどん狭まり、やがて野付半島は島になり、さらに消滅する運命だそうです。そうなると「キラク」という伝承の町も永久に幻になり、さらには野付半島そのものも幻の半島になるということでしょうね。
すでに大雨が降ると半島の道が水没して通行止めになることもしばしばで、訪れるなら今のうちです。

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長さは28kmありますが、幅は狭いところで130mほどしかない砂が沿岸流によって運ばれてできる砂嘴(さし)という地形です。(これが延びて対岸に届くと砂州になります)
下の写真は朝日新聞に掲載されていた写真です。航空写真なのでその特異な地形がよくわかります。

半島の先端部分には、トドマツの木が海水の影響で立ち枯れしてそのまま風化しつつある「トドワラ」という奇妙な景色が広がっています。

下の写真は1996年の「トドワラ」です。

そして最近再び訪れました。

トドマツの立ち枯れも一気に進み、ほとんど見えなくなっていました。

ここまで風化してしまうともはや奇観とは言えないですね。見に行く価値もあるかどうか・・

江戸時代は野付半島は千島列島への船の中継点や北方警備の拠点として栄えていたそうです。半島先端部には「キラク」という港町があり遊郭もあったという伝承もありますが、立証できるものは見つかっておらず「幻の町」といわれています。
近年は半島の砂の流出や地盤沈下のため幅がどんどん狭まり、やがて野付半島は島になり、さらに消滅する運命だそうです。そうなると「キラク」という伝承の町も永久に幻になり、さらには野付半島そのものも幻の半島になるということでしょうね。
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