遅れた流氷に思うこと

4日、紋別で「流氷初日」という記事が出ていました。
流氷初日」は岸から肉眼で流氷が確認できた初日のことで、流氷が岸に着くと「流氷接岸初日」となるそうです。
(なお今回のブログ内の写真はすべてお借りしたものです)
notoromisaki1.jpg

平年に比べて12日、昨年と比べても9日遅い初日ということです。さらに最近の流氷そのものの量も減少しているみたいです。
私は以前からガリンコ号おーろら号流氷を目の当たりにしたいなと思っているのですが、私が仕事を引退して好きな時期に北海道旅行できる頃にはどうなっていることか・・
流氷の価値は何も観光資源だけでなく、オホーツク海の豊かな恵みの源ですから流氷が来なくなったり減ったりすることは深刻な問題です。
garinkogou.jpg

でもそれはあながちオーバーな話ではなく、実際にかつて西興部にあった夏でも溶けない「氷のトンネル」は平成13年に崩落して今では見ることができない風景になっています。現地は立ち入り禁止みたいですね。一度行ってみたかったのですが・・
koorinotonneru.jpg

ですから流氷も今年来たから来年も来るとは限りませんし、海一面が氷で覆われるくらいの量が必ず来るとも限りません。
ryuuhyousanmyaku.jpg

私が北海道に行くようになった90年代はまだ道東道北では夏でも冷房していない店や宿が多かったように思います。確実に気候は変化しています。今年の暖冬もその一環かもしれません。

(ちなみにこれはたぶん気候とは無関係ですが支笏湖畔の「苔の同門」も今では崩落し立ち入りできません。崩落の前に見ておいてよかったなあと思います。生物の「絶滅危惧種」のように、「絶滅危惧風景」も公表してほしいですが、そうなると一気に人が来て絶滅が早まるかもしれませんね・・)



にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

スポンサーサイト




コメント

No title
おはようございます。
3年前に釧路にも流氷が接岸しました。
今年期待したいのですが、昆布に被害が出ることがあり複雑な気持ちです。
K.R.Mさんへ
流氷は釧路まで回り込むことがあるのですね。それが昆布に被害が出るとは知りませんでした。
No title
こんにちわ。ようやく薄い氷の帯ながら、オホーツクの沿岸にやってきた流氷です。今年はちょっと怪しいなぁと思っていたのですが、とりあえず来たようですね。濃い氷の帯びはまだ北にあって、網走あたりに来てくれるのか定かではありません。いつも流氷が来た時に藻琴山などに登って眺めたりしていますので、山歩きへの計画にも関連します(個人的ですが)。最後の画像は積み重なった流氷ですが、私の若い頃はもっと高くそびえていました。
流氷の量が一気に減りだしたのは、1989年頃からです。その後はほぼゼロの年もあったのですが、この先は相当難しくなるように思っています。北国の生活も一変するかもしれませんね。
野付ウシさんへ
いつもありがとうございます。
やはり地元の方が見て年々流氷は「貧弱」になっているのですね。
網走では流氷初日はまだみたいですが大丈夫でしょうか・・
とにかく早いうちに見ておきたいものです。

コメントの投稿

非公開コメント


これまでの訪問者数
FC2ブログランキング
にほんブログ村ランキング
★ランキング参加中★ クリックしてね~
にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
にほんブログ村 旅行ブログ 北海道旅行へ
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ

人気ブログランキング
★ランキング参加中★ クリックしてね~
リンク

このブログをリンクに追加する
応援

松原一彦立体造形作品


名寄 北の天文字焼き


札幌レンタリース