
何より見どころは建物です。明治17年に「宇和島警察署」として建てられたものです。その後、南宇和で役場として使われるなどして、平成4年に今の場所に移築・復元されました。

復元の調査で、小屋組みの合掌には、隅合掌(すみがっしょう)や蕪束(かぶらづか)といった高水準の工法が用いられたことが確認されました。一部天井に穴があけられ工法が見られるようになっています。

また窓は西洋風の重厚な上げ下げ窓枠を用いるなど愛媛では先駆的な本格的洋風建築です。

目の前には樺崎砲台跡が復元されています。江戸時代はこのあたりは海岸線だったのですね。結局外国船がここまで来ることはなく使用されることはありませんでした。

宇和島市立歴史資料館の建物は平成8年に登録有形文化財に登録されました。愛媛県では初だそうです。

資料館への入館は無料です。宇和島の歴史資料や郷土の偉人の説明などが展示してありました。前回紹介した宇和島城から少し離れていますが、宇和島に行ったならぜひ見ておきたい建物です。

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