しかし建物の前に特徴があります。ここは中湧別駅記念館で、廃線となったJR名寄本線・湧網線の旧中湧別駅の一部が当時のまま保存されています。

中湧別駅は名寄と遠軽を結ぶ名寄本線の駅で、サロマ湖北西側の端から6kmほど離れた場所にあります。さらに中湧別駅から網走まで支線の湧網線が出ており、重要な役割の駅でした。

しかし、湧網線は1987年に、名寄本線は1989年に相次いで廃止になり、中湧別駅もその役割を終えました。
古いレールの上にはラッセル車や車掌車などの車両が4両展示されています。国鉄のマークが懐かしい感じです。

ホームには古い駅名票や時計などが残されていて、当時の雰囲気がよくわかります。

また開業当時からの木造跨線橋も残されています。これらのものを残すのにはかなり費用がかかると思います。

オホーツク地方の道の駅やバスターミナルは昔の駅跡であることがよくあります。ここのようにホームやレールに車両まで残されていればわかりますが、小さな碑だけがあったり、何の痕跡もなくなっている駅も多く、徐々に鉄道が走っていたことが忘れ去られようとしています。

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