白鳥大橋のための展望台

室蘭祝津公園展望台です。白鳥大橋を眺めるために作られた展望台です。
IMG_1312.jpg

白鳥大橋の祝津ランプのループから対岸へ伸びる橋全体が一望できます。
IMG_1305.jpg

ここは室蘭の工場夜景のスポットですが、こうして昼間でも楽しめます。
IMG_1311.jpg

白鳥大橋の手前には新しくできた祝津埠頭に停泊している大型クルーズ船が見えます。
IMG_1307.jpg

この展望台からは白鳥大橋はもちろんですが、多くの山々を眺めることができます。近くは室蘭岳、苫小牧市の樽前山、洞爺湖近くの有珠山昭和新山、さらに七飯町の駒ヶ岳などの山々が見えます。道の駅「みたら室蘭」からも近いですし、駐車場も広いのでぜひとも立ち寄りたい展望台です。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

スポンサーサイト



コスパを優先した紅葉狩り

兵庫県庁のすぐ北に相楽園という庭園があります。これまで何度か訪れたことはありますが、今回はここへ紅葉を見に行きました。
IMG_5740_convert_20231128123257.jpg

この場所には明治の政治家小寺泰次郎の邸宅がありましたが、神戸空襲で建物のほとんどが焼失しました。その後、2万平方メートルの敷地は神戸市の所有となり、庭園部分は都市公園としては珍しい池泉回遊式日本庭園として整備されました。
IMG_5716_convert_20231128123307.jpg

敷地内には3つの重要文化財があります。

旧小寺家厩舎
明治43年頃に建築された厩舎です。空襲でも焼けずに残りました。円形の塔屋、急勾配の屋根と屋根窓などの外観が印象的です。
IMG_0014_20211218153128b7c.jpg

旧ハッサム住宅
英国人貿易商のハッサム氏が明治35年異人館街に建てて住んだもので、昭和38年に移築されました。下の写真の真ん中に写っているレンガ造りの物は屋根にあった煙突です。阪神淡路大震災時に天井を突き破って1階まで落下したものを保存・展示しています。
IMG_0010_20211218153128e0c.jpg

船屋形
江戸時代、姫路藩主の川御座船の屋形部分だけが陸上げされたものです。建造年代は1682~1704年と推定されています。現存する川御座船としては国内で唯一のものだそうです。
IMG_5722_convert_20231128123319.jpg

もみじは日本庭園の池のまわりなどに植えられていますが、いわゆる「紅葉の名所」と言われるところと比べると一面が真っ赤というわけではありません。ただ写真の構図次第ではそれらしい写真にはなります。
IMG_5733_convert_20231128123332.jpg

京都の紅葉の名所は確かにそれだけの価値はありますが、とくに有名な寺社はとんでもない混雑ぶりで、紅葉を見て楽しむ以前に人の多さに疲れます。それに比べるとここ相楽園はゆっくり回れます。このときも人のいない庭園を順路を行ったり来たりしながら2周しました。
IMG_5741_convert_20231128124321.jpg

京都の紅葉名所の寺院の拝観料はこの時期だけ特別料金になり、最低でも千円を下らないのが相場です。しかし相楽園の入園料はわずか300円(私はJAF会員なので270円)です。県庁前ですのでJR・阪急・阪神・地下鉄の各駅から歩いて来れますし、コスパとしては申し分のない庭園です。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

室蘭やきとりの老舗「やきとりの一平」

前回、道の駅みたら室蘭」で室蘭やきとり室蘭ラーメンの両方をセットで食べたという話を書きました。それで夕食はどうしようかと思案していましたが、調べると宿の近くに室蘭やきとりの店があるので、結局夕食もそこで室蘭やきとりを食べることにしました。
行ったのは「やきとりの一平 中島本店」という店で、昭和25年から続く室蘭やきとりの老舗だそうです。
IMG_1105.jpg

最初にラーメンサラダザンギを注文しました。軽く前菜のつもりで注文しましたが、コンビニのラーサラと違い、けっこうボリュームのある本気の一品でした。
IMG_1095_202205310910317a3.jpg

ちなみに室蘭やきとり鶏肉ではなく豚肉です。豚肉の間にタマネギを挟んだ串焼きで、洋がらしをつけて食べます。この店では、北海道産の生の豚肉を使い、創業以来少しずつ改良してきた秘伝のタレで炭火焼きするのがこだわりです。
IMG_1097.jpg

つくねも注文しました。私はオーソドックスなつくねを食べましたが、変わったところではスープカレーに浸ったスープカレーつくねもありました。
IMG_1101_convert_20231127134716.jpg

そして一平オリジナル 殻付うずらの炭火焼も注文。殻ごと食べられるのが特徴です。少々不安に思いながら口に入れましたが、新しい食感がクセになります。
IMG_1098.jpg

店は蔵のような外観大正ロマンを感じる内装が特徴で、店内にはジャズが流れています。室蘭市内や札幌にあるグループ店すべて同じコンセプトのようです。
IMG_1093.jpg

私は早い時間に行ったのでそのまま入店できましたが、午後7時くらいになるとかなりの待ち行列ができるようです。
東室蘭駅西口からは800mほど離れた場所で、歩くと10分くらいですね。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

くじら食堂で室蘭名物を2つ

道の駅カナスチールみたら室蘭の中にあるフードコートで昼食をとりました。
IMG_1048.jpg

その中の「くじら食堂」で室蘭名物室蘭やきとりカレーラーメンのハーフセットを注文しました。旅行者の名物を食べておきたいという気持ちをくすぐる組み合わせです。
IMG_1053.jpg

やきとりトリ肉ではなく豚肉です。とくに道南にはそのような食文化があります。だいぶと知られるようになりました。
IMG_1051.jpg

カレーラーメン室蘭名物です。札幌・函館・旭川ラーメンを追って知名度上昇中のご当地ラーメンです。
IMG_1052.jpg

またタコの代わりにホタテの稚貝が入った「ほたての玉焼き」なるものも追加注文しました。正直これはホタテが小さすぎて入っているのかもよくわかりませんでした。
IMG_1049.jpg

ということで、室蘭泊のこの日の夕食に食べようと思っていた2大室蘭名物室蘭やきとりカレーラーメンを、ハーフサイズとはいえ昼食で2品とも食べてしまったのでした。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

「みたら室蘭」で見たよ室蘭

道の駅カナスチールみたら室蘭の名前の意味はそのまま「見たら室蘭」です。室蘭八景をはじめ、室蘭のいいところを「見たら」ということですね。確かに室蘭には風光明媚な場所が多くあります。

そして道の駅から移動しなくても見える風景はあります。何といっても白鳥大橋です。橋が出来て25周年を迎えます。道の駅も橋と同時にオープンしました。
IMG_1039.jpg

白鳥大橋は1998年に完成した東日本最大の吊り橋で全長1,380mあります。
IMG_1058.jpg

そして反対方向の海に目をやると見えるのが大黒島です。周囲約700mの小さな島です。室蘭八景のひとつに数えられています。
IMG_1044.jpg

1796年に室蘭を訪れて事故死した英国探検船プロビデンス号の水兵ハンス・オルソンが埋葬された島で知られています。オルソンが葬られた頃から、島には黒百合が咲き始めたという伝説がある島です。通常は一般の人は立ち入ることはできません。
IMG_1047_202205310826483a4.jpg

さらに遠くに目をやると大きな船が停泊しています。大型クルーズ船の「ぱしふぃっくびいなす」です。
IMG_1055.jpg

白鳥大橋をくぐれない規模の大型クルーズ船でも室蘭に来てもらえるよう、新しく橋の手前に祝津埠頭を築きました。そして6月には祝津埠頭初の外国船「コスタ・セレーナ」が2000人の乗客と1000人の乗員を乗せて入港し、盛大に歓迎セレモニーが行われたということです。
IMG_1301.jpg

このように道の駅からも「見たら」いい景色がたくさんあります。これは私の想像ですが、おそらく道の駅の名前を決めるときには「見たら」以外にも「見てね」「見れば」「見てよ」などの候補もあったのではないでしょうかね。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

会社名が付いた道の駅

道の駅みたら室蘭です。今夏より正式名称が「カナスチールみたら室蘭」になっています。カナスチールというのは鉄・非鉄スクラップを中心に敷板や中古鋼材などを扱う室蘭の会社で、道の駅の命名権を取得し、名前に企業名が付きました。意外と珍しいケースではないでしょうか。
IMG_1060.jpg

名前に企業名は付きましたが、道の駅そのものには大きな変化はありません。この道の駅2019年4月にリニューアルオープンされて新しくなっています。1階ラウンジには、室蘭や室蘭近郊の特産品を取り扱う物販コーナーがあります。
IMG_1038_20220531082359c06.jpg

そして2階は白鳥大橋記念館があり、白鳥大橋建設や室蘭港に関わる貴重な資料を展示しています。
IMG_1057.jpg

展望デッキに出れば白鳥大橋を見渡せます。道の駅の裏には考えられない広さのパークゴルフ場があります。ちなみにパークゴルフは十勝の幕別が発祥地だそうですね。
IMG_11059.jpg

道の駅の近くには昭和26年オープンという北海道最古の水族館室蘭民報みんなの水族館」がありますし、また入浴施設「むろらん温泉ゆらら」もあります。道の駅の駐車場のキャパシティーはそんなに大きくはありませんが、多くの人でにぎわう道の駅です。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

櫓だけでも見応え十分!

前回紹介した駿府城公園ですが、公園は自由に入れますが、復元された櫓などは有料です。駿府城の天守は復元されていませんが、櫓だけでも十分見応えがあります。

東御門は1996年(平成8年)に日本古来の伝統工法にのっとって復元されました。
IMG_3200.jpg

その東御門から繋がっている巽(たつみ)櫓は、1989年(平成元年)に復元された櫓です。
IMG_3007.jpg

巽櫓は全国の櫓建築でもあまり例のないL字型の形をしており、防御に優れた櫓でした。
IMG_3198.jpg

東御門巽櫓の中は資料館になっており、駿府城公園内より発掘された出土品などが展示されています。
IMG_3241.jpg

また徳川家康が幼少期に今川氏の人質時代に太原雪斎から教えを受けたとされる臨済寺の「竹千代手習いの間」もここに復元されています。
IMG_3252_20230314062329dd6.jpg

東御門・巽櫓と反対の隅にあるのが坤(ひつじさる)櫓です。 2014年(平成26年)に復元されました。
IMG_3213.jpg

屋根には鯱が乗っています。出土した完全な姿の鯱を3Dスキャナーで計測し、原型に忠実に複製されました。
IMG_3214.jpg

外観は2階建てに見えますが、内部は3階構造になっています。2・3階部分は床板と天井板をすべて取り外されているので、骨組みに釘などを使わない伝統的な木造工法により復元された櫓の構造がよくわかります。
IMG_3212.jpg

紅葉山庭園は城が存在した頃からある庭園ではなく、駿府城公園の歴史的背景を生かして再現された庭園です。下の写真は奥に富士山を模した築山があり、手前の松原と白い州浜と併せて三保松原を表現しています。
IMG_3231_20230314062504dc4.jpg

東御門・巽櫓坤櫓紅葉山庭園共通券は360円でそもそも安いですが、静岡市歴史博物館大河ドラマ館両方に入館するとさらに半額になり、わずか180円で3ヵ所を鑑賞できました

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

駿府城を壊して駿府城を建てた理由

徳川家康は幼少の頃に今川義元のもとで人質として駿府(静岡)で暮らしました。晩年に息子の秀忠に将軍職を譲ったあとも江戸から駿府へ移り、最期は駿府城で息を引き取りました。
天守は残っておらず駿府城跡は、駿府城公園として開放されており、いつでも自由に散策できます。
IMG_3200.jpg

公園の中央には徳川家康の銅像があります。「大御所」として駿府に移ってきた頃の姿を表しています。家康は晩年の65歳から亡くなる75歳までの最後の10年間をここで過ごしました。
IMG_3021.jpg

いくら松潤が老けメークをしても大御所時代家康の感じにはなりませんね。私の中では西田敏行津川雅彦北大路欣也のイメージです。
IMG_3226.jpg

下の写真は上から見た駿府城公園の様子です。右下の池は本丸堀で、駿府城の三重堀の最も内側の堀です。明治29年に埋められてしまいましたが、発掘調査により現在は一部その姿を現しています。
IMG_3192_20230314055746645.jpg

駿府城跡天守台の発掘調査現場は無料で見学することができます。
徳川家康が晩年の大御所時代に過ごした慶長期(江戸時代初め)の駿府城の天守台南北68m、東西61mもあり、そこに江戸城姫路城をはるかに超える日本一の大きさの天守がありました。係の方に「復元しないのですか?」と尋ねると、「大きすぎて天守はおろか石垣さえも復元するには莫大な労力と費用がかかるため無理です。」とのことでした。なるほど…(°_°)
IMG_3219.jpg

この場所には、その前に家康豊臣秀吉の臣下時代に築いた天正期戦国時代末期)の天守がありました。実態はよくわかっていませんでしたが、2018年にこの天正期の天守台石垣と多くの金箔瓦が出土し、その全貌が明らかになってきました。家康秀吉の影響があったこの天正期の城をわざわざ破壊して、その上に新たに巨大な慶長期の天守を築いていたことがわかりました。豊臣色を完全に消したかったのでしょう。
発掘現場では見学者がわかるように、天正期の遺構に赤いコーン慶長期の遺構に緑のコーンが置かれていました。
IMG_3227_20230314055840034.jpg

大阪城も秀吉時代のものは地中深く埋めてその上に徳川の大阪城を築きましたが、駿府城でも同じことをしていたわけです。こういうことを知ったうえで発掘現場を見るとおもしろいです。
駿府城公園はいつでも自由に入場できますが、発掘現場の見学時間は9~16時に限られます。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

七財橋の意外な名前の由来

前回紹介した函館の金森赤レンガ倉庫は倉庫と倉庫と間にも見どころがあります。BAYはこだての2つの建物の間にある掘割(運河)もそのひとつです。
IMG_1432.jpg

そしてその掘割に架かるコンクリート製の橋が七財橋です。現在の橋は1969年に掛け替えられたもので、高倉健主演の映画「居酒屋兆治」に登場したことなどもあって、高倉映画ファンを中心に知っている人も多い橋です。
IMG_1441.jpg

ちなみに七財橋という橋名の由来は、三菱倉庫の建設工事全体の責任者で、橋の完成を待たずして死去した石川七財から採ったものだそうです。てっきり七財というのは七福や七草のように何か縁起のいい言葉があってそこから名付けたのかと思ったら、実は人名だったというのは意外です。
IMG_1439_202206061310040e0.jpg

赤レンガ倉庫群函館山を望むビュースポットとしても人気の橋です。下の写真は七財橋の上から撮りました。
IMG_1448.jpg

七財橋の倉庫は商業施設のBAYはこだてに転用されましたが、倉庫の建物掘割七財橋の3つがセットのままで維持されてきたことから、歴史的な価値が認められています。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

金森赤レンガ倉庫のパワー

前回札幌の工事中の「赤れんが庁舎」について書きましたが、さらに北海道「赤れんが」の建物と聞いて浮かべるのは、函館の「金森赤レンガ倉庫」ではないでしょうか。
金森赤レンガ倉庫」はもともと金森洋物店の初代社長渡邉熊四郎が始めた倉庫業の建物ですが、今では函館の代表的な観光スポットです。「金森」は「かねもり」と読むのが正しいようです。
IMG_1430_20220606131003844.jpg

現在「金森赤レンガ倉庫」として営業する7棟の施設は、「函館ヒストリープラザ」「金森ホール」「金森洋物館」「BAYはこだて」に分かれていて、中は飲食店や土産物店などが軒を連ねています。
IMG_1443.jpg

下の写真はアンティークなどの輸入雑貨やクリスマス用品を扱う「金森洋物館」です。
IMG_1437_20220606131552e18.jpg

ワインも陳列自体がおしゃれな感じです。
IMG_1438.jpg

函館山を背景に金森赤レンガ倉庫を撮影できるスポットはテレビや雑誌でよく見かけます。
IMG_1449.jpg

1988年からショッピングモール、ビアホール、イベントホールなどとして営業していますが、それ以来周辺には景観に合ったおしゃれな店も増えて、今ではこのあたりが函館でもっとも観光客が集まる場所になっています。とくにこれからクリスマスにかけて盛り上がるのでしょうね。
今や函館を代表する観光スポットです。赤レンガ倉庫の集客力は侮れません

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

同じ目線の高さで八角塔屋根

北海道を代表する札幌赤れんが庁舎は前回書きましたように現在改修工事中です。その工事の様子が公開されていますので、その見学施設に入りました。
IMG_5117_convert_20230723094429.jpg

訪れたときはシンボルの八角塔屋根が展示されていました。
IMG_5119_convert_20230723094440.jpg

このようなときでないと目の前で見ることは出来ません。確かに近くで見ると塗装も老朽化しているようすがわかります。
IMG_5120_convert_20230723094456.jpg

見学施設の2階からは八角塔の最上部が見られます。上はこんな感じになっているのですね。同じ高さの目線で八角塔屋根を見られるのは貴重です。
IMG_5122_convert_20230723094508.jpg

3階に上がると屋根の修復工事の様子が見られると同時に、赤れんが庁舎の歴史がわかる資料が展示されています。
IMG_5134_convert_20230723094520.jpg

2025年リニューアルオープンということなので、まだしばらく先の話ですが、この見学施設は来年5月で終わります。今だけのレアな施設です。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

工事中も見えてるみたいな赤れんが庁舎

昨日は近畿の煉瓦建築を紹介しましたが、今回は北海道煉瓦建築です。なんと言っても有名なのは、札幌赤れんが庁舎(北海道旧本庁舎)でしょう。
現在、赤れんが庁舎大規模改修工事中です。下の写真は工事前のものです。
237_convert_20230723092405.jpg

現在は工事のための建物で覆われています。しかし工事用の建物の壁面に赤れんが庁舎が描かれているので、一瞬本物が見えている感じがします。
IMG_5115_convert_20230723092418.jpg

姫路城や九州の阿蘇神社も改修工事中に訪れましたが、いずれも同じように工事用の建物の壁面に本物が描かれていましたが、赤れんが庁舎が一番リアルに見えました。この日の空の色が工事の建物の色と同じだったこともあるかもしれません。
IMG_5114_convert_20230723092431.jpg

横に回り込むと、ていねいに側面にも描かれていました。
IMG_5139_convert_20230723092443.jpg

現在、仮設見学施設で工事のようすや資料を見ることができます。貴重なタイミングですし、無料ですので入場しました。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

近畿の煉瓦建築

煉瓦は原材料の土と水が安く入手しやすく、断熱性・耐久性に優れ、簡単に建物が作れるので、コンクリートが普及するまでの間、多く用いられました。
近畿にも今でも多くの煉瓦建築が残っています。今日は『ウィキペディア』に煉瓦造りの代表的建造物として掲載されている近畿の10件のうち、訪れたことのある8件を紹介します。

大阪市中央公会堂(大阪市) 1918年(大正7年)築 国の重要文化財
IMG_3221_convert_20231025150604.jpg

泉布観(大阪市) 1871年(明治4年)築 造幣局の応接所で大阪府に現存する最古の洋風建築国の重要文化財
IMG_0054_convert_20231025150626.jpg

舞鶴赤レンガ倉庫群(舞鶴市) 1900~20年(明治33~大正9年)築 旧舞鶴海軍軍需部本部で国の重要文化財
018_convert_20231025150715.jpg

同志社大学(京都市) 1886年(明治19年)築 キャンパス内の5棟が国の重要文化財
IMG_0029_convert_20231025150659.jpg

煉瓦倉庫レストラン街(神戸市) 1898年(明治31年)築 明治時代の赤レンガ倉庫2棟を再利用したレストラン施設
IMG_0018_convert_20231025150739.jpg

兵庫県公館(神戸市) 1902年(明治35年)築 旧兵庫県庁舎
IMG_0026_convert_20231025150749.jpg

神戸文学館(神戸市) 1904年(明治37年)築 初代関西学院チャペル
IMG_3722_convert_20231025150808.jpg

旧鐘紡洲本工場遺構(洲本市) 明治時代末~昭和初期築 現在は図書館やレストラン施設 近代化産業遺産
IMG_0484_convert_20231025150820.jpg

『ウィキペディア』掲載は以上ですが、私の住む尼崎にも煉瓦建築は残っています。
尼崎信用金庫旧本店 1923年(大正12年)築
IMG_0017_2021022014093262c.jpg

旧阪神電鉄尼崎発電所 1904年(明治37年)築  阪神電車開業を前に、電車の走行用電力の火力発電所として建造されました。
IMG_0019_convert_20231025151429.jpg

以上はほんの一部で、近畿各地に多くの煉瓦建築が残っています。煉瓦は曲線も描けるので、おしゃれな外観のものも多く 、また年月が経つと味わい深くなり、壊されずに別の用途で使い続けられるのだと思います。とくに歴史のある町や港町に行くとよく目にしますが、思わずシャッターを切りたくなります。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

マリモが痩せた!

北海道阿寒湖といえばマリモで有名です。
世界にはマリモの生息地はほかにもありますが、きれいな球体のマリモが生息するのは阿寒湖だけです。
IMG_11228.jpg

阿寒湖にはおよそ6億個のマリモが生息しているそうですが、それが湖のチュウルイ湾という限られた場所に集まっています。
下の写真を見ると、もともとあった大きな湖の真ん中雄阿寒岳が噴火し、湖を分断した様子がわかります。
中央の雄阿寒岳の左が阿寒湖で、雄阿寒岳の左上がマリモの生息地のチュウルイ湾です。ちなみに雄阿寒岳の右側の小さい湖はパンケトーペンケトーです。
IMG_12239.jpg

マリモは光合成するため、転がらないと均等に育つことができず球体にはなりません。通常の環境だと噴火でできたカルデラ湖は円形なので1カ所にとどまらずに移動し、深い所に行ってしまい日光が届かず育ちません。
しかし阿寒湖は上の写真のように形が複雑です。しかもチュウルイ湾あたりは水深が2m程度なので日光も届きやすく、マリモが育つのに好条件となりました。マリモ国の特別天然記念物に指定されています。
IMG_11222.jpg

ところがそのマリモが温暖化による湖水温上昇の影響で35年前と比べて1cmほど表層の厚みが減り、痩せている可能性があると神戸大学や釧路市教育委員会などの研究グループが明らかにしました。下はそれを報じた11月4日の朝日新聞記事です。
IMG_20231106_0001_convert_20231106154417.jpg
記事によると、阿寒湖の冬の水温は約4℃で昔と変わらないものの、夏の最高水温は1988年8月8日が23.1℃だったのに対し、2021年は8月7日には27.6℃と4℃以上も高くなっています。さらにマリモの生息地に冷たい水を供給する河川が近年は生息地から少しずつ遠くなり、河川水が直接生息地に流れ込まなくなりつつあることも原因のひとつと考えられています。
IMG_11230_20190810142059f03.jpg

このまま地球温暖化が進行すると、上の写真のような大きなマリモは育たなくなります。厚さがどんどん減少して壊れやすくなり、やがては絶滅することになるのかもしれません。素人の私は35年で1cmくらい…と思ってしまいますが長い目で見れば重大なことのようです。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

おそらく最初で最後の妙見山

日蓮宗寺院「能勢妙見山」に行きました。大阪と兵庫の県境妙見山山頂にある寺院です。関西では「能勢の妙見さん」の呼び名で親しまれています。
IMG_0060_convert_20231114194158.jpg

参道に鳥居があり「ここは神社だったっけ?」と思いますが、これは昔の神仏習合の名残で、現在も聖域と俗界を隔てるものとして鳥居が建てられています。
IMG_0049_convert_20231114193354.jpg

山頂付近には「星嶺」という名前の信徒会館があります。前面ガラス張りで星形という仏教の礼拝堂とは思えない外観です。
IMG_0056_convert_20231115164145.jpg

現在は特別な行事のとき以外は中に入れません。ちなみにこの寺は北極星の神様「妙見大菩薩」を祀る北極星信仰の霊場です。
IMG_0054_convert_20231114193052.jpg

この「星嶺」前の展望テラスからは眺望が開けています。妙見山のある能勢は「大阪のてっぺん」といわれるように大阪府の北端にあるので、大阪平野から神戸や淡路島まで広範囲を見渡すことができます。
IMG_0058_convert_20231114193104.jpg

妙見山には車で山頂まで行くことができますし、歩いて登ることもできますが、私は麓からケーブルリフトを乗り継いで行きました。というのも、「妙見の森ケーブル・リフト」は12月3日で営業終了となり、63年の歴史に幕を閉じます。自宅から比較的近いにも関わらず、これまで一度も行ったことのなかった妙見山に初めて行ったのも、何となく最後に乗っておこうと思ったからです。
IMG_0029_convert_20231114193129.jpg

ケーブルリフトの乗り継ぎ地点には「妙見の森バーベキューテラス」などの施設がありますが、こちらも12月3日で営業が終了します。つまり寺院以外の乗り物や施設はすべてなくなります
IMG_0042_convert_20231114193138.jpg

そんなことで終了を前にして私のような駆け込み利用客が増えています。私は運転開始の10時過ぎに着いたので少しの待ち時間で乗れましたが、下山してきた昼頃には山麓の黒川駅は下の写真のような長蛇の列でした。
IMG_0078_convert_20231114193151.jpg

妙見山標高660mありますが、それでも紅葉にはまだ早く、一番きれいだった鳥居付近でも下の写真のような色づき始めでした。しかし、これが来週あたりの紅葉見頃になると、ケーブル営業終了間近ということもあって大混雑すると思い、あえて少し早めに訪れました。
IMG_0052_convert_20231114194534.jpg

こうしてケーブルリフトにも乗ったことですし、とくに登山やハイキングが趣味ではない私としては、おそらく最初で最後の妙見山ということになりそうです。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

麦音の広さは日本一

前回紹介した帯広のパン屋さん「麦音」には広い庭があります。
IMG_3903_convert_20230730124559.jpg

買ったパンを建物の中で食べられるイートインコーナーもありますが、このときはパンを持って外に出ました。
IMG_3887_convert_20230730124609.jpg

外でも食べられるようにたくさんの椅子やテーブルが設置してあります。
IMG_3889_convert_20230730124505.jpg

これまで麦音では小雨か曇天のことが多かったのですが、このときは見事な晴天でした。
IMG_3891_convert_20230730124531.jpg

麦音の敷地面積は1万1,000平方メートルあり、東京ドームのグランドと同じ面積です。単独ベーカリーとしては日本一の敷地面積だそうです。さすが北海道
IMG_3892_convert_20230730124546.jpg

ちなみに麦音のファンはここで朝食をとることを「朝麦」と呼ぶそうです。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

麦音の「音」は何の音?

帯広に泊まると必ず行くパン屋さん「麦音」です。このブログでも何度となく紹介しています。JR帯広駅から南へ車で10分程の場所にあります。
IMG_3884_convert_20230730124150.jpg

帯広の老舗パン屋「満寿屋」が経営する店です。満寿屋は地産地消にこだわり、100%十勝産の小麦を使用しています。
IMG_3905_convert_20230730124200.jpg

早朝6時55分から開店しています。店に入るとパンのいい香りがしてきます。小麦だけでなく使用しているチーズや小豆、野菜なども十勝産にこだわりぬいています。
IMG_3882_convert_20230730124217.jpg

小麦も単に十勝産というわけでなく、地元農家に働きかけて栽培してもらっているパン用小麦「ハルユタカ」を使っています。
IMG_3883_convert_20230730124227.jpg

イートインコーナーもあり、店内で食べることもできます。帯広に泊まると翌日の朝食はいつもここで食べます。
IMG_3885_convert_20230730124238.jpg

麦音の「」は「小麦の風に揺れる音収穫の音小麦粉になる音パンになる音食べる音」をまとめて表しているそうです。
このときは天気も良く、朝の気温もちょうどいい感じでしたので、買ったパンを持って外の庭に出ました。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

鯖街道でブラタモリ

先週のNHKブラタモリは「鯖街道・京都へ〜鯖街道は何を運んだ?〜」でした。鯖街道は日本海の小浜から京都までの72kmの街道で、今回のブラタモリはそれを辿る旅です。
IMG_3548_convert_20231106202852.jpg

鯖街道の中で最大の宿場町が小浜から12km内陸の熊川宿です。番組の説明では、熊川断層の影響でまっすぐな谷筋が生まれ、そこに京都までの街道を通し、大きな宿場町ができました。
IMG_3556_convert_20230803180844.jpg

熊川宿は多くの建物が当時の姿のまま残されており、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
IMG_3564_convert_20231106202939.jpg

街道脇には水路が作られ、牛馬の飲み水やイモの皮を剥いたりするのに利用されたと番組で紹介されていました。
IMG_3563_convert_20230803180857.jpg

熊川宿の資料館になっている宿場館は1940年に熊川村役場として建設された洋風建築です。宿場町として栄えたあとの建物ですが、違和感なく町の雰囲気に調和しています。
IMG_3559_convert_20230803180918.jpg

宿場町の陣屋跡前の山は熊川城跡です。織田信長が越前の朝倉氏を攻めたときに立ち寄り、そのときは徳川家康も同行していたという記録が残っています。
IMG_3560_convert_20230803180929.jpg

こうして鯖街道小浜から京都へ海産物や名産品を運ぶのに使われただけでなく、戦国武将も頻繁に利用した重要な街道でした。これが今回のブラタモリのテーマ「鯖街道・京都へ〜鯖街道は何を運んだ?〜」だったわけですね。

ちなみにですが、私が熊川宿を訪れた火曜日は宿場町全体が「定休日」で、資料館と道の駅を除いてほとんどの店は閉まっていました。私の経験上、福井県は火曜日が定休のお店が多いように思います。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

「ゑびす」のおむすびを屋外で

前回紹介した道の駅花ロードえにわの一角に「恵庭おむすびゑびす」があります。
IMG_5516_convert_20230802055907.jpg

ごはんはななつぼしゆめぴりかをブレンドしているそうでおいしそうです。昼食はここでおむすびを買って食べることにしました。
IMG_5518_convert_20230802055921.jpg

一緒に置いてあった「おむすび屋さんのザンギ」もそそられます。
IMG_5519_convert_20230802055934.jpg

結局、夫婦でチーズわかめたらこバターきつねの3個とザンギを5個買って食べました。
IMG_5521_convert_20230802055946.jpg

そもそも道の駅の中にはフードコートもあり、この「恵庭おむすびゑびす」の隣にはスターバックスもありますが、気温と天気次第では、おにぎりを買って外で食べるのもいいです。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

恵庭は花とガーデンの街

道の駅花ロードえにわです。前回紹介した野菜直売所「かのな」のある道の駅です。道の駅の建物は木と石の素材感あふれる外観です。
IMG_5515_convert_20230802054440.jpg

ここは2022年6~7月の期間、第39回全国都市緑化北海道フェアの会場になりました。
IMG_5513_convert_20230802054452.jpg

メイン会場になったのは道の駅花ロードえにわ内の「はなふる」です。
IMG_5504_convert_20230802054508.jpg

以前来たときは開催1カ月前で最後の仕上げの作業中でした。下の写真はそのときのようすです。
IMG_2249_20220527131229181.jpg

2020年に全面リニューアルされて、道の駅の展示やおみやげ品、建物周辺の庭を通して恵庭が花の街であることがアピールがされています。
IMG_5509_convert_20230802054545.jpg

さらに昨年は『花の観光地づくり大賞』を受賞し、より恵庭が「花の街」「ガーデニングの街」として知られるようになりました。
IMG_5508_convert_20230802054520.jpg

近くの千歳道の駅では出店者との契約のことでゴタゴタがあって、そのニュースは関西にも届いてきて、何となくイメージダウンになりました。きれいな花や庭のイメージが定着してきたこちらの道の駅は、そのようなことにはなってほしくないですね。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

恒例の「かのな」

道の駅花ロードえにわに併設されている農畜産物直売所かのな」です。2020年に道の駅のリニューアルに合わせて、新しくなって移転しました。移転といっても道の駅の敷地内での引っ越しですけどね。
IMG_5490_convert_20230802055117.jpg

ここは北海道へ行くと必ず旅行の最終日に立ち寄る場所です。ただやはり例年と比べて値段が上がっているように思いました。
IMG_5497_convert_20230802055108.jpg

立ち寄ったときは夏でしたのでトウキビが多かったですね。
IMG_12685.jpg

メロンも実家の分と合わせて4個買いました。メロンももう少し安かったのですが…
IMG_12683.jpg

ゆめぴりかも並んでいました。いつか麻生氏が間違って「コチピカリ」と呼んだお米です。
IMG_2255.jpg

石狩地方には近い圏内に多くの農産物直売所があります。以前もこのブログで北広島の「くるるの杜」を紹介しましたが、旅行の最終日はこれらの場所を巡って野菜を買うのが恒例になっています。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

思わせぶりな五鹿山公園

湧別町から内陸を通ってサロマ湖方面に出ようと車で走っている途中にあったのが五鹿山公園です。
IMG_1817.jpg

私は公園の存在も知らず別に立ち寄る気はありませんでしたが、車の窓から機関車客車が見えたので、もしかしてここも廃駅跡かと思い車を止めました。
IMG_1811.jpg

しかしとくにそれらしい案内板もなく、単にオートキャンプやパークゴルフが楽しめる公園のようで、駅とは関係は無いようです。ネットでも調べましたが、設置してある列車のことはどこにも出てきませんでした。それにしては機関車客車が線路の上に設置してあり、わざわざ木製ホームのようなものまで作ってあるのは何か思わせぶりな感じです。
IMG_1816_202206070943168a7.jpg

ただかつてこの近くには前回も紹介した湧網線が走っていましたし、公園の少し南には五鹿山仮乗降場という乗降場があったようです。まあ、こうして気になるものがあれば車を止めて確認するのは貴重なスポットを見逃さないためにも無駄なことではありません。あとで「あそこに○○があったのか~寄ればよかったなあ」などと軽く後悔することもよくありますからね。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

道の駅の前は旧中湧別駅

北海道湧別町道の駅かみゆうべつ温泉チューリップの湯は、日帰り温泉が中心で、道の駅としてはあまり特徴はありません。
しかし建物の前に特徴があります。ここは中湧別駅記念館で、廃線となったJR名寄本線・湧網線旧中湧別駅の一部が当時のまま保存されています。
IMG_1803.jpg

中湧別駅名寄遠軽を結ぶ名寄本線の駅で、サロマ湖北西側の端から6kmほど離れた場所にあります。さらに中湧別駅から網走まで支線の湧網線が出ており、重要な役割の駅でした。
IMG_1795.jpg

しかし、湧網線は1987年に、名寄本線は1989年に相次いで廃止になり、中湧別駅もその役割を終えました。
古いレールの上にはラッセル車車掌車などの車両が4両展示されています。国鉄のマークが懐かしい感じです。
IMG_1796.jpg

ホームには古い駅名票や時計などが残されていて、当時の雰囲気がよくわかります。
IMG_1797.jpg

また開業当時からの木造跨線橋も残されています。これらのものを残すのにはかなり費用がかかると思います。
IMG_1804_20220602162432052.jpg

オホーツク地方の道の駅バスターミナルは昔の駅跡であることがよくあります。ここのようにホームやレールに車両まで残されていればわかりますが、小さな碑だけがあったり、何の痕跡もなくなっている駅も多く、徐々に鉄道が走っていたことが忘れ去られようとしています。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

東京発 敦賀経由 欧州行き列車

前回NHKブラタモリでも紹介されていたように敦賀は古くから陸路・海路の要衝でした。

特に1912年(明治45年)からは新橋(東京)金ケ崎(敦賀)間を直通列車が走り、連絡船で敦賀港からウラジオストク(ロシア)へ渡り、そこからシベリア鉄道ヨーロッパまで行く欧亜国際連絡列車」という壮大な路線が確立されました。ブラタモリでも映っていましたが、当時は「東京-敦賀-ウラジオストク-ベルリン」というとてつもなく長距離の鉄道切符がありました。
IMG_3633_convert_20231105142456.jpg

その発着駅である金ヶ崎駅(旧敦賀港駅)を再現した建物が現在の敦賀鉄道資料館です。
IMG_3636_convert_20230803190636.jpg

とんがり屋根が印象的な建物で、1999年の「つるがきらめきみなと博21」開催時に再現されました。
IMG_3626_convert_20230803190651.jpg

第2次大戦によって大陸との連絡が途絶えると、旅客列車は廃止され、終戦後も復活することはありませんでした。しかしこの資料館に来ると敦賀とヨーロッパをつないでいた貴重な鉄道の歴史がよくわかります。1枚目の写真の東京-ベルリンの切符もあります。
IMG_3635_convert_20230803190712.jpg

また当時使われていた線路や信号機などの実物も保存され、時刻表や切符など貴重な資料とともに展示されています。
IMG_3628_convert_20230803190703.jpg

敦賀鉄道資料館はブラタモリでは扱われませんでしたが事前に番組スタッフが訪れていたのは間違いありません。ただ施設まで紹介すると45分の番組では収まらなかったのだと思います。
このあたりは赤レンガ倉庫などの見どころの多いエリアです。3月に北陸新幹線が延伸されると訪れる人も増えるかもしれません。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

敦賀駅でブラタモリ

前回のNHKブラタモリは新幹線開業を控えた福井県敦賀が舞台で、タイトルは「敦賀~すべての道は敦賀に通ず?~」でした。

来年3月に北陸新幹線金沢から敦賀まで延伸されます。
IMG_3648_convert_20230803190735.jpg

番組ではタモリさんが開業前の新幹線のホームに上がり、いかに高い場所にホームがあるかを見ていました。
下の写真で手前が在来線の敦賀駅で、駅舎の向こうに見えている建物が、開業する新幹線の駅です。すでに高速道路や国道が山の中腹に通っているので、その上を新幹線を走らせるために、高い場所に駅を作らざるをえなかったようです。
IMG_3645_convert_20230803190723.jpg

駅前は広いロータリーでここから延びる商店街沿いに「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」の名場面をストーリー順に再現した28体のモニュメント像が並んでいます。作者の松本零士と敦賀市はとくに関係はないものの、敦賀市のイメージである科学・港・駅ということで設置したそうです。ブラタモリでもBGMに「銀河鉄道999」が流れていましたが、それはこのような背景があってのことでしょう。
IMG_3647_convert_20230803190745.jpg

番組では古代から敦賀が陸路・海路の要衝であったことを説明されていました。近年になっても明治政府は敦賀港に着いた荷物を安全かつ効率的に京都・大阪に運ぶために敦賀-長浜間に鉄道を敷きました。敦賀駅から分岐して敦賀港駅に至る支線「敦賀港線」は2019年に廃線となりましたが、その線路跡は今も敦賀港近くの金ケ崎に残っています。
IMG_0038_convert_20231104211902.jpg

そして下の写真の旧敦賀港駅ランプ小屋は1882年(明治15年)に竣工されたもので、旧長浜駅舎と並んで国内最古の鉄道建築物として貴重なものです。
IMG_0037_convert_20231104211911.jpg

敦賀駅は新幹線が来るということで急激に新しく変化しています。駅直結の新しいスタイルの書店「ちえなみき」もできました。。
IMG_3652_convert_20230803190754.jpg

中は大きな木が枝分かれしているような大きな本棚があり、たくさんの本が並んでいます。カフェもあってくつろげる本屋さんです。
IMG_3651_convert_20230811101918.jpg

このように敦賀は東京方面から新幹線を利用して来る観光客増におおいに期待しています。しかしその一方で3月以降は大阪からは金沢へ行く直通の特急は無くなるため、敦賀で新幹線に乗り換えねばならず、かえって面倒になり料金も上がります。敦賀はともかく金沢は関西方面からの利便性は悪くなります。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

農協チップス「ふらのッち」を衝動買い

朝日放送「朝だ!生です 旅サラダ」の番組イベント「旅サラダ EXPO 」がこの3連休中に大阪駅前で開催されています。
5f18d9c2e01bfa1e6e0bc4c0d92a24bb68b4e9f6_convert_20231104120240.jpg

20余りの自治体が出店していて、それぞれの地域の特産品などを販売しています。
IMG_0001_convert_20231104122823.jpg

ゆるキャラも来ている自治体もけっこうありました。写真は京丹後のゆるキャラです。
IMG_0012_convert_20231104122756.jpg

西日本の自治体が多い中、北海道からは上富良野町別海町が出店していました。
IMG_0005_convert_20231104122808.jpg

思わず上富良野町のブースでポテトチップスをうすしお味とバター味の2袋買ってしまいました。JAふらの農協チップスふらのッち」という商品で、1袋220円と普通のポテトチップスにしては少々高めですが、実際に高いかどうかは食べてみてのお楽しみです。
IMG_0006_convert_20231104122946.jpg

さすがテレビ番組のイベントだけあって朝から多くの人が来ています。会場の特設ステージ前も人でぎっしりです。
IMG_0008_convert_20231104122739.jpg

大阪・梅田に行く用事があったので、ついでに寄ってみようかとのぞいてみましたが、テレビの宣伝効果ってやはりすごいものですね。少なくとも上富良野町にはポテトチップス2袋440円分の経済効果はありましたしね(笑)

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

血天井

大河ドラマ「どうする家康」ではまもなく「関ヶ原の戦い」ですが、その直前に前哨戦といわれる伏見城の戦いがありました。
IMG_2512.jpg

徳川家康が会津の上杉景勝征伐のために、わずかな兵だけを残して拠点の伏見城を重臣の鳥居元忠に任せて留守にした隙に、石田三成が手薄になった伏見城を攻めました。
石田方が4万人に対して、徳川方の鳥居元忠方はわずか1800人で奮戦したものの、多くの徳川兵士が命を落とした壮絶な戦いでした。明日の「どうする家康」ではこのシーンが描かれるようですが、鳥居元忠を演じるTEAM NACS音尾琢真さんの演技が見ものです。
IMG_2516.jpg

なお写真の天守は現在は閉園している「伏見桃山城キャッスルランド」の模擬天守で、実際の伏見城本丸跡は明治天皇陵になっており城は復元されていません。

ところで京都市北区に源光庵という寺院があります。ここは丸い窓の「悟りの窓」と四角い窓の「迷いの窓」で知られた寺院です。
014_20230417161338a02.jpg

そしてこの寺に、伏見城での壮絶な戦いで、徳川方の武士が自刃した際に付いた血の手形や足形が残る床板を天井板したと伝わる「血天井」があります。
022_2023041716133762b.jpg

確かに天井板に人の足形がくっきりと残っています。
022a.jpg

そして「血天井」は三十三間堂の向かいにある養源院でも見ることができます。こちらは内部の撮影はできません。
004_20230417161334a57.jpg

ただ伏見城はこの戦いでほとんど焼失しており、これらの「血天井」は伏見城の血の付いた床板ではなく、寺院を作った職人の油の付いた手や足の形とする見解もあります。私が養源院を訪れたときの説明では「これが鳥居元忠が倒れときに付いた血の跡です」と顔や胴体の形のような血痕を長い棒で示されましたが、そこまで特定されると逆に怪しくなってきます。
血天井の信ぴょう性はともかく、石田方は伏見城を落とすのに10日以上もかかったために、その後の西軍の展開が大きく遅れたとする説もあり、鳥居元忠の命をかけた粘りが関ヶ原の戦いの勝利のひとつの要因になったといえるかもしれません。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

初めて見た幣舞橋の夕日

前回書きましたように釧路でこれまでにない快晴だったので、夕方まで粘って夕日の名所である幣舞橋周辺にいました。徐々に夕日を見ようと観光で訪れている人も集まってきました。
IMG_4097_convert_20230801102506.jpg

そして空がだんだん赤く染まってきました。
IMG_4109_convert_20230801102733.jpg

さらに太陽が沈んできました。ただこのときの夕日は幣舞橋の中央ではなく、橋をほとんど渡り切った南端の方から見えます。建物の向こうに沈んでいく角度でした。
IMG_4098_convert_20230801102523.jpg

夕日もさることながら、橋の下から見上げるように撮った橋と街灯のシルエットが、まるで影絵のようできれいでした。
IMG_4111_convert_20230801102722.jpg

水平線に沈んでいく夕日ではありませんが、それでもかつての金曜ロードショーのオープニングのようで満足です。
IMG_4105_convert_20230801102746.jpg

こうして初めて幣舞橋の夕日を見ることができました。これまで釧路にはトータルで10泊くらいはしていると思いますが、夕方になると曇ってくることが多かったです。次は違う季節に来て橋の中央から海に沈む夕日を見てみたいものです。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

見事な青空の幣舞橋

今回の北海道旅行では久しぶりに釧路に宿泊しました。
IMG_4087_convert_20230801101831.jpg

以前紹介した日本三名橋錦帯橋には及びませんが、幣舞橋釧路を代表する橋です。宿泊した日はこれまでになく快晴で、幣舞橋に来てここまで青空だったのは珍しいです。
IMG_4089_convert_20230801101841.jpg

釧路川の川沿いの遊歩道も気持ちのいい青空です。
IMG_4072_convert_20230801101858.jpg

また風も穏やかで川の水に周辺の建物が映っています。
IMG_4091_convert_20230801102444.jpg

幣舞橋夕日のきれいな場所として有名です。
IMG_4078_convert_20230801101909.jpg

せっかくなのでもう少し日が傾くまでこのあたりにいることにしました。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

大盛況の高槻将棋イベント

大阪府高槻市は、高槻城跡から江戸時代の将棋の駒が多数発掘され、古くから将棋が広まっていた地域だということで、最近は将棋による町おこしに力を入れています。下の写真はしろあと歴史館に展示してある発掘された将棋の駒です。
IMG_2795_convert_20231030082922.jpg

そして来年の秋にはJR高槻駅前に大阪市から関西将棋会館が移転してくることになっており、一気に新しい将棋の聖地への機運が高まっています。そんな高槻市で28・29日の2日間、将棋のイベントが開かれました。2日間とも参加してきました。

まず28日(土)に開かれたのは「全国将棋サミット2023」です。
会場は今年3月にできた高槻城公園芸術文化劇場で、5月にはここで渡辺名人(当時)と藤井竜王名人戦第3局が行われました。
IMG_3403.jpg

全国将棋サミットは、将棋を通じて地域の発展を目指す自治体が、それぞれの取り組みについて意見交換を行い、交流と連携を深める目的で毎年開催され、今年は高槻市が会場になりました。
オープニングセレモニーのあと、まず羽生善治会長による記念講演がありました。演題は「将棋界の現在地と次の百年を刻む将棋の将来」です。最近ではAIにより将棋のスタイルがどう変化し、それが今後どのようになっていくかなどの話でした。
IMG_2810_convert_20231029192119.jpg

次に参加自治体からの報告があり、そのあと中村太地八段豊川孝弘七段村田智穂女流二段、声優の岡本信彦さんによるトークショーです。テーマは「将棋の魅力を伝えるために!」でした。会場に若い女性が多いなあと思っていましたが、ここで出演した声優さんのファンだったようです。この声優さんはかなりの将棋の実力者のようで、おおいに話が盛り上がっていました。
IMG_2823_convert_20231029192130.jpg

最後に藤井猛九段久保利明九段による記念席上対局がありました。解説は藤森哲也五段、聞き手は藤井聡太八冠の姉弟子の室田伊緒女流二段です。さきほどのトークショーに出演した声優の岡本信彦さんも解説に加わり、イベントならではの盛り上がった対局になりました。
IMG_2836_convert_20231029192142.jpg

そして2日目の29日(日)には「高槻将棋まつり」が安満遺跡公園で開催されました。安満遺跡約2500年前の弥生時代の集落遺跡で、国の史跡にも指定されています。
22.04安満遺跡S120 (5)

今年の3月に第1回「高槻将棋まつり」が同じ会場で開かれ、今回は2回目の開催です。羽生会長はオープニングの挨拶だけの出演でしたが、それでも多くの観客が集まりました。羽生会長はこの翌日には東京で渡辺明九段と対局していて、トップ棋士と日本将棋連盟会長の二足の草鞋は実に多忙そうです。しかも渡辺九段に勝ちました。
IMG_2848_convert_20231029192159.jpg

イベントの目玉は棋士と女流棋士が4組のペアになり、5手ずつを指し合うペアマッチトーナメントです。第1局は久保利明九段・石本さくら女流二段VS中村太地八段・加藤桃子女流四段の対戦です。対局中はペア同士の会話は禁止されているので、相方がどのような意図で指しているかを汲まないと一貫性のない将棋になります。
IMG_2856_convert_20231029192221.jpg

トークショー第1部は加藤桃子女流四段、漫画家の伊奈めぐみさん、山口恵梨子女流二段の女子トークです。漫画家の伊奈めぐみさんは漫画「将棋の渡辺くん」の作者であり、渡辺明九段の奥様です。また山口女流二段はNHK将棋フォーカスでMCをされています。
IMG_2863_convert_20231029192233.jpg

ペアマッチトーナメントの第2局は藤井猛九段・山口恵梨女流二段VS藤森哲也五段・武富礼衣女流初段の対戦です。藤井猛九段は同じ名字なので藤井聡太八冠と混同されることも多く、最近はそれをギャグにしています。
IMG_2870_convert_20231029192256.jpg

トークショー第2部は福崎文吾九段、東和男八段、浦野真彦八段、長沼洋八段という高槻市にゆかりのあるベテラン勢です。下の写真の左端にいる福崎九段はしゃべりがおもしろいことでも有名で、この日もおおいに会場を沸かせていました。
IMG_2878_convert_20231029192308.jpg

ということで、2日間楽しく過ごしました。多くの人気棋士が参加したとはいえ、将棋イベントに1000人以上の観客が来るというのはかつては考えられなかったことで、ここにも藤井聡太八冠の影響が大きく出ています。高槻市もいいタイミングで関西将棋会館の誘致に成功したものです。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

これまでの訪問者数
FC2ブログランキング
にほんブログ村ランキング
★ランキング参加中★ クリックしてね~
にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
にほんブログ村 旅行ブログ 北海道旅行へ
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ

人気ブログランキング
★ランキング参加中★ クリックしてね~
リンク

このブログをリンクに追加する
応援

松原一彦立体造形作品


名寄 北の天文字焼き


札幌レンタリース