「梅田」でブラタモリ

昨夜のNHKブラタモリ大阪・梅田が舞台で、テーマは「カオスな梅田はどう生まれた?」でした。ちなみに梅田というのははJR大阪駅を中心としたエリアです。

番組で最初に紹介されたのはお初天神です。今は梅田のビル街のど真ん中ですが、ここは近松門左衛門が書いた曾根崎心中の舞台であることから伺えるように、江戸時代は人の来ない場所でした。
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さらに阪急梅田駅近くの小さな歯神社が紹介されました。名前の通り歯痛にご利益のある神社ですが、そもそもはご神体の大きな石が水の流れを止めていたという「歯止め」に由来しているとのことでした。つまりこれら2つの神社を通して、江戸時代の梅田は湿地帯で人のいない淋しい場所だったと番組で説明していました。
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その梅田が現在のように栄えるようになったきっかけは大阪駅がこの地に作られたことです。駅というのは本来は平坦な場所に作られますが、JR大阪駅構内にはたくさんの段差があります。このあたりは地下に軟らかい粘土層があり、地下水の汲み上げで地盤沈下を起こした結果多くの段差が生じました。
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番組では大阪駅北の工事現場の地下20mにカメラを入れて、粘土層が崩れないようコンクリートで固めながら慎重に作業を進めている様子を紹介していました。もともと湿地帯だった場所に高層ビルを建設するのは手間がかかるものですね。
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多くの段差があるのは大阪駅構内だけではありません。地下街にも下の写真のような数段の階段やゆるやかなスロープがたくさんあります。上がったり下りたりするので歩いていると意外と疲れる構造です。
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そして梅田周辺は地上の道がいろいろな方向へ向いるために地下街も複雑です。このエリアにはJR、阪急電車、阪神電車、地下鉄の駅が7つもあり、それが地下街で結ばれていて、新しい駅やビルができる度に付け足されてきたので、より地下街の複雑さを増すことになりました。確かに不慣れだと迷うかもしれません。私が「カオスな梅田」と聞いて思い浮かべるのはこういった梅田の地下街です。
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さらに3月に大阪駅の新しいホームと改札周辺の「うめきたエリア」が開業しました。下の写真が新しい改札口です。奥に見えるパンダのパネルの後ろは行き止まりですが、ここからさらに地下街が伸びていくそうです。私などは「もういいんじゃないの?」と思いますが‥
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タモリさんも番組の最後に「今回は狭い範囲を移動したね」と言っていましたが、梅田という狭いエリアに限ると、ブラタモリでよく取り上げられる断層、扇状地、段丘などとは無関係ですし、歴史な背景もあまりありません。タモリさんにすると少し物足りなかったかもしれません。

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