
総門を入って左にあるのが天界橋です。寺と御所との境界線の役目から名付けられました。現在の橋材はその当時の旧材です。

鐘楼は洪音楼という名で1843年に再建されました。とにかく大きな鐘楼です。中に吊るされている鐘は1629年造立です。

豊臣秀頼の寄進により完成した現在の法堂は現存する日本最古の法堂として重要文化財に指定されています。天井に描かれている狩野光信作の「鳴き龍」は有名です。

禅宗の伽藍の配置は南北に山門・仏殿・法堂・方丈が一直線上に並んで建てられているのが特徴です。相国寺も上の写真の法堂の北側に方丈が建てられています。

庫裏「香積院」は方丈から繋がっています。切妻妻入で、大きい破風や壁面が特に印象的です。

そもそも創建時の相国寺は144万坪(東京ドーム100個分)のとてつもない広さがあったと伝わっています。しかし明治時代になると廃仏毀釈で寺は困窮し、伊藤若冲の絵を売るなどして維持に努めましたが、多くの敷地はが失われ、現在は創建時の36分に1になりました。すごく小さくなった印象を受けますが、それでも東京ドーム2個分以上の面積です。改めて創建した足利義満の権力の大きさがわかります。

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