東寺五重塔を超える幻の大塔

先週のNHKブラタモリ京都東寺でした。番組でも取り上げられていましたが、東寺といえば日本で現存するもっとも高い木造の塔である五重塔が有名ですが、今から600年前、京都にはそれをはるかに超える高さの七重塔がありました。
室町時代足利義満相国寺に建立した塔で、高さは109mあったと伝わっています。東寺五重塔高さ55mですから、その倍の高さの規格外の塔だったようです。
IMG_0003_202209301544119f9.jpg

この七重塔は建立後に何度となく焼失しては再建されましたが、1470年に焼失したのを最後に再建されなくなりました。室町幕府の権力が衰えたのですね。

この塔があったとされる場所に行きました。そこには案内板と碑がありました。上の七重大塔のCG写真も案内板にあったものです。
IMG_0004_202209301544110fe.jpg

ちなみに碑を見るとここには幕末には西郷隆盛の邸宅もあったようです。さらに驚いたのはノーベル賞学者の湯川秀樹氏も住んでいたようです。すごい場所ですね。
IMG_0005_2022093015440925f.jpg

塔のあった相国寺は今も大きな寺院ですが、当時はそれ以上にとてつもなく大きかったようです。かつての敷地には今は同志社大学同志社女子大学があります。
IMG_0010_202209301544087f6.jpg

相国寺は室町将軍の足利義満の力を誇示するために建てられた寺といわれています。塔があったとされる場所の道路をはさんだ南には京都御所があり、ここに100mを超える七重大塔を建てるということはほとんど真上から天皇を見下ろすことになります。おそらくこれも権力の誇示でしょう。
IMG_0011_20221001102132494.jpg

この七重大塔が幻といわれるのは正確な場所が特定されていないからです。昔の絵図塔之段町という地名からこのあたりに実在したことは間違いないようですが、いつか何かしら発掘・発見されれば塔の正確な位置や規模もわかるかもしれません。おそらくこのあたりの建物の下に礎石が埋まっているのでしょう。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

スポンサーサイト



これまでの訪問者数
FC2ブログランキング
にほんブログ村ランキング
★ランキング参加中★ クリックしてね~
にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
にほんブログ村 旅行ブログ 北海道旅行へ
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 北海道情報へ

人気ブログランキング
★ランキング参加中★ クリックしてね~
リンク

このブログをリンクに追加する
応援

松原一彦立体造形作品


名寄 北の天文字焼き


札幌レンタリース