
明治以前は、海岸沿いに20mほどの高さの砂丘が海岸線と直角方向に並んでいたため、風下の集落や畑は飛砂による被害が続いていました。

そこでその対策として、斜め45度に垣根を立てて砂を溜めていく「人工斜め砂丘」という方法が採用され、その結果飛砂による被害がなくなりました。そして海岸線には人工的に造られた斜めの砂丘が発達しました。つまり、現在の浜岡砂丘は砂の被害を防ぐために造られた人工斜め砂丘による独自の景観です。

しかし昭和50年代以降は天竜川上流のダム建設などにより海へ運ばれる土砂が減り、かつて標高20mもあった砂丘も徐々に痩せつつあります。

砂丘が小さくなったことに加えて、付近の砂浜が遊泳禁止になったこともあり、観光客は減少しています。
ただ、砂丘近くの白砂公園に植えられた河津桜が徐々に知られるようになり、新しい観光名所になりつつあります。下の写真のように河津桜の並木道が600m続いています。私が訪れたときは見頃を過ぎて葉桜状態でしたので、200mほど歩いて引き返しました。

ちなみに下の写真は家の近所の公園の河津桜です。こちらは満開でした。浜岡砂丘から帰宅した翌日に行ったのですが、静岡と兵庫ではかなり見頃の時期にずれがあるようです。

御前崎市は太平洋沿岸とはいえ陸の孤島と表現されることもあるくらい高速道路や鉄道から離れています。浜岡砂丘も一見の価値はありますが、一番近い東名高速菊川ICからでも40分ほどかかります。

にほんブログ村

人気ブログランキング

スポンサーサイト