
大極殿とは朝廷の正殿で、即位の大礼や国家的儀式が行われる重要な建物です。このブログでも少し前に復元された奈良・平城京の大極殿の写真を載せました。下の写真がそうです。


ところが1枚目の写真の大極殿はこの復元された奈良・平城京の大極殿ではありません。実は昨日紹介した阪九フェリーの新門司港フェリーターミナルです。下の写真はフェリー着岸時に船上から撮ったものです。

なぜターミナルビルを平城京の大極殿に模したかといえば…
阪九フェリーの北九州の発着港が小倉から新門司に移るとき、当時の社長がフェリーに乗って京都や奈良へ行く人が増えてほしいとの思いから、平城京の大極殿を模したフェリーターミナルを建設したそうです。

それでも私はてっきり奈良にある復元された大極殿を参考にこのフェリーターミナルを作ったものと思っていましたが、実はそれは誤りでした。というのも、現在の奈良の大極殿が復元されたのは2010年ですが、この大極殿を模したフェリーターミナルが作られたのはそれより19年も前の1991年です。

社長は少ない大極殿の僅かな資料を使い、時代考証も十分に行って完成させたという説明書きがターミナルの中にありました。たかがというと失礼ですが、フェリーターミナルに並々ならぬ思いと費用をかけて作られたわけです。どちらかといえば参考にしたのは後から復元した本家・奈良の方かもしれません。

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