
以前に書きましたが札幌時計台が日本三大がっかり名所のひとつとされていますが、同じく北海道限定の三大がっかり名所というのがあり、小樽運河はそのひとつにあげられています。

小樽運河ががっかりされるのにはいくつか理由が考えられます。
まず運河といっても全長1km余りしかなく、幅も当時の半分の20mほどで、もとの姿なのは北運河と呼ばれる一部分だけです。水もきれいではなく、初めて見る人でも今ひとつ感動が薄いかもしれません。

それでも運河沿いにある石造倉庫群は当時の姿を残しており、運河を観光の目玉にするべく川幅を狭くして散策路を整備し、さらにガス灯も設置して、河岸の倉庫と合わせてレトロな雰囲気を出すことで集客に努めてきました。そしてそれは一定の効果を上げています。

しかし倉庫の対岸は交通量の多い幹線道路で、その道路沿いには大きなビルが建ち並んでいます。そもそもこの道路建設のために運河を埋め立てる計画もあったそうです。ですから札幌時計台と同じで、周辺の景色とともにノスタルジックな雰囲気を感じるのは難しい環境です。

このようなことで小樽運河は北海道のがっかり名所と言われるのではないでしょうか。
小樽には運河以外にも天狗山、北一硝子、レトロ建築、水族館、博物館などの見どころはありますが、どうしても小樽観光=小樽運河という部分がありますから、それをがっかりだと言われて引き下がっているわけにはいきません。
今年も小樽雪あかりの路が2月11日から18日まで開催されます。運河周辺だけでなく市内各所でキャンドルが照らされて、いろいろなイベントも予定されています。(下の写真は借り物です)

「小樽運河はがっかり」と言われても、あくまで小樽は運河を中心に町を盛り上げようと頑張っています。

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