
それでネットで調べてみると、そのことは今に始まったことではなく、数年前から源泉の水位が10mほど下がっているとのこと。これはリゾート開発で新たにいくつかの温泉を掘削したため、温泉使用量が増えたのが原因と考えられるようです。
ちなみに写真のニセコ湯元温泉の源泉である大湯沼も明治までは間欠泉で定期的に数メートルのお湯が噴出していましたが、大量の硫黄を汲み上げたことで出なくなったといわれています。温泉は無尽蔵ではないということです。

そこで倶知安町ひらふ地区では、新たな温泉が掘削できない保護地域や既存の温泉井戸から250m以上離さなければ新しい掘削ができない準保護地域を設定して温泉の保護に努めています。

何もこのように保護地域に指定して温泉を守っているのはニセコ温泉だけではありません。定山渓温泉や登別温泉もすでに保護地域に指定されているそうです。温泉地で温泉が出なくなると宿や店、さらには町全体も立ち行かなくなりますからね。
長万部のように思わぬところから温泉が噴き出るのも迷惑だし、温泉地から温泉が出なくなるのも困る…うまくいかないものです。

にほんブログ村

人気ブログランキング

スポンサーサイト