観光バスで知床を訪れる団体ツアーで定番の
ウトロ観光といえば、例えばホテルに泊まってゆっくり温泉に入り、夕食はオホーツクの海の幸に舌鼓を打ち、翌日に
観光船で断崖や滝を見学し、道の駅「
うとろ・シリエトク」でお土産を買って帰るというような感じでしょうか。
もしも個人旅行であればウトロから半島の内部に入り、トレッキングコースを歩いて知床の自然を満喫するのもおすすめです。

車で知床横断道路方面に上がっていくと内陸に入る手前に
プユニ岬があります。ここは
知床八景のひとつで夕日の名所ですが、昼間でも下の写真のように素晴らしい景色が広がります。中央にうっすらと見える山は斜里岳です。

知床には多くのトレッキングコースがあります。私がこれまで歩いたコースで最も距離があったのは
羅臼湖トレッキングでした。所要時間は
往復4時間です。個人で行く人もいますが、羅臼湖への散策道の入口には駐車スペースはありませんし、何かと不安もあり、私は知床ネイチャーオフィスのトレッキングツアーに参加しました。散策道まで送迎してもらえ、長靴など必要な装備も借りれます。そして何より途中でガイドさんからいろいろな話を聞けます。

それよりも楽なのは
知床五湖を巡るコースです。
五湖すべてを回る大ループ(
3.0km 約1時間30分)、
二湖と一湖だけを回る小ループ(
1.6km 約40分)です。
ただ今の時期はヒグマ活動期なのでガイドが必要で費用がかかります。私が行った8月は10分程度の講習を受ければ自由に五湖を巡ってもよい時期でした。

ちなみに世界遺産になる前はヒグマが出ない限り一湖から五湖まで無料で自由に歩けたのですけどね。人が増え自由がなくなり、駐車場も有料になりました。
ただ
一湖だけなら
高架木道を通っていつでも自由に行けます。これは団体旅行でも訪れることが多いです。

15分くらい高架木道を歩けば
一湖に着きます。木道の脚には電流が流れているのでヒグマに襲われる心配はありません。逆に木道の上からヒグマに遭遇し喜んで写真を撮ることもあるようです。私はエゾシカにしか遭いませんでした。

また
知床自然センターに車を置いて20分ほど歩けば
フレペの滝に行けます。オホーツク海に流れ込む滝を上から見ることができる貴重な場所です。

こうして知床の自然を体験できるコースやプログラムはたくさんあり、個人的にはおすすめです。しかし、多かれ少なかれ歩かないといけません。歩くのが不自由な方やお年寄りにとっては厳しいです。その意味で誰でも手軽に海から知床の自然を満喫できる
観光船ツアーはやはり
ウトロには欠かせない観光の目玉です。
ということで、早く今回の事故をウトロの観光船業界が乗り越えないとウトロ観光客数に大きなダメージを与えることになります。
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