北海道大学の敷地にある
札幌農学校第2農場に行きました。
ここは
北海道の酪農と洋式農業の発祥の地であり、クラーク博士が構想し、弟子たちが設計しました。

1969年にここの農場の建造物9棟が
国の重要文化財に指定されました。
*
模範家畜房(モデルバーン)(1877年建築・1910年移転建築)
風船構造と呼ばれる建築様式で、屋根を支える柱がないのが特徴です。大きな木造の外観に圧倒されます。
中は1階が家畜舎、2階は干草置場となっており、北海道の風土に合った酪農業を進めるためのモデル施設でした。

*
牝牛舎(1909年建築)
第2農場の移転にあたり最初に建築された施設です。

*
緑飼貯蔵室(1912年建築)
牝牛舎の東側北寄りにそびえるサイロです。
道内最古のサイロといわれています。

*右:
釜場(1911年建築)
学内では珍しい石造りの建物です。内部には大きな釜が2つあり、飼料を煮込んでいました。
*左:
製乳所(1911年建築)
チーズやバターなどの乳製品を製造する施設です。

*右:
穀物庫(コーンバーン)(1877年建築・1911年移転建築)
トウモロコシの貯蔵庫として建てられました。建物全体が49本の高さ1mの束石の上にのった高床式で、鼠返しを設けています。
*左:
収穫室・脱ぷ室(1911年建築)
穀物庫と渡り廊下で接続されています。

北大キャンパスは札幌駅北口からすぐですが、ここは札幌駅から2km近くあり、地下鉄でも2駅分離れていますので、見学の際はそのことを踏まえて計画しないと、同じキャンパス内だと軽く考えていると大変しんどい思いをすることになります。
にほんブログ村
人気ブログランキング