
会場は尼崎市の尼信会館(下の写真の白い建物)です。阪神尼崎駅から徒歩5分の場所にあります。ちなみに手前の赤煉瓦建築は尼崎信用金庫創業当時(大正12年)の本店です。

尼信会館は尼崎信用金庫の創業80周年記念事業の一環として2001年に開設された博物館です。常設展は「城下町尼崎」です。

尼信会館のとなりには「尼崎信用金庫 世界の貯金箱博物館」があります。存在は知っていましたが初めて行きました。
日本をはじめ世界62カ国の今昔の貯金箱を13000点以上収蔵しているユニークな博物館です。

建物はもともと銀行でしたので、当時の金庫室も展示室に利用されています。

この尼信会館のすぐ近くに寺町と呼ばれるエリアがあります。1617年尼崎藩主・戸田氏鉄が尼崎城を築く際、城下町を整備するために散在していた寺院をここに集めたのが寺町の起こりです。市内に住んでいながらこの辺りをゆっくり巡ったことがなかったので歩いてみました。

当初は20の寺があったそうです。現在でも11カ寺が軒を連ねています。
中でも最も大きな伽藍を持つのは本興寺です。1420年創建で、1617年尼崎城築城と同時にに現在地に移転しました。

開山堂・三光堂・方丈は室町・桃山時代のすぐれた建造物として国の重要文化財に指定されています。下の写真の三重宝塔は昭和49年建築ですが、寺町の中でシンボル的な存在になっています。

この寺町の東に2019年に尼崎城が出来ました。あくまで外観復元天守ですし、場所も実際の城跡とはズレているので歴史的な価値はありませんが、やはり天守ができると尼崎は城下町だったというアピールになります。尼崎が城下町だったことを知らない市民も少なくありません。

今回紹介した尼信会館や寺町、尼崎城は阪神尼崎駅から徒歩圏内で、昨秋には近くに尼崎歴史博物館もオープンしました。最近は観光マップも作り、観光客を呼び込もうとしています。私がこの辺りに行ったときもマップ片手に歩いている人を何人か見かけましたので、効果は出ているようです。
松ちゃんや浜ちゃんで「あま」のディープなイメージが広く知られていますが、多少は落ち着いた歴史エリアもあります。

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