愛国と幸福の間でひっそり

前回、前々回と旧広尾線愛国駅幸福駅について書きました。
ところで、幸福駅駅標を見るとひとつ北(写真の左方向)の駅は「愛国」ではなく「大正」という駅です。
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やはり愛国駅駅標を見るとひとつ南(写真の左方向)の駅は「幸福」ではなく「大正」です。
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つまりブームになった「愛国」と「幸福」の2つの駅の間にはあまり知られていない「大正」という駅がありました。
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実はその大正駅跡もひっそりと残されています。
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たぶん愛国駅幸福駅に行っても大正駅は行かない、というか存在すら知らない人がほとんだと思います。でもこうして島式ホームが現在も保存されています。
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マニアの中には「大正-幸福」を「たいそうしあわせ」と読む(やや無理がありますが)人もいるそうで、切符もある程度は売れたそうですよ。


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幸福ゆき

帯広の旧幸福駅愛国駅と同じく1987年に廃線になった広尾線の駅です。前回も書きましたが「愛国から幸福ゆき」という切符が一大ブームとなり、愛国駅とこの幸福駅が脚光を浴びました。
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駅舎近くの売店では、その切符のカードが販売され、それを駅舎に張り付けていく人が多いです。
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帯広~広尾間を走ったディーゼルカー2両や、板張りのプラットホームが当時のまま保存されています。
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ここへ来たら幸福の鐘を鳴らすというのが定番になっています。もともとは模擬ウェディング用に設置したものがそのまま残され、人気スポットの一つになりました。
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廃線跡の廃駅なのに2013年に耐震補強を兼ねてリニューアルされました。路線は30年以上前に廃止されたのに、駅はその後に修復されるなんてすごい駅ですね~

この幸福駅のひとつ南の駅は中札内駅でした。その近くの中札内美術村の散策路には旧広尾線の枕木が再利用されています
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北海道の鉄道はほとんど赤字路線なので、次々と廃線になり、今や道内は廃線だらけです・・そのほとんどは保存されずに、やがて森となって痕跡さえ消えていきます。幸福駅などのように観光スポットになり、廃駅後30年以上も保存され、修復までされるのは希少なパターンです。


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愛国から

帯広の旧愛国駅1987年に廃線になった広尾線帯広-広尾)の駅です。
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明治の開拓団が愛国青年団と名乗ったことからこのあたりの地区を愛国と呼ぶようになったのが駅名の由来です。
1970年代「愛国から幸福ゆき」という切符が一大ブームとなり全国的に有名な駅になりました。
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旧駅構内には蒸気機関車-19671号が記念展示されています。
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駅舎は改築され、現在は交通記念館として開館されています。記念館内部には、旧国鉄時代の懐かしい品々が当時のまま展示されています。
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あのブームがなければ今は駅舎は完全になくなっていたかもしれません。


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私は知らずとも価値ある寺

奈良県天理市にある長岳寺です。前回紹介した談山神社から車で25分ほどです。
824年空海により創建されたと伝わる寺院です。写真の鐘楼門は唯一創建時からの建物で、日本最古の鐘楼門です。(鐘を吊るした痕跡があることから鐘門だと証明されました)
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ここは平戸ツツジの名所ですが、秋は紅葉もきれいです。
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下の写真は本堂入り口から庭園を見た風景です。「ここからの眺めがおすすめです」という貼り紙がありました。
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境内中央に池があり、下の写真は池越しに見た本堂です。
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いろはもみじノムラもみじなどが美しく、全国紅葉100選にも選ばれています。
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ちなみに本尊は阿弥陀如来三尊1152年制作)ですが、玉眼を用いた仏像としては日本最古のものです。(玉眼というのは仏像の眼に水晶をはめ込む技法で鎌倉時代以降に広まりました)
空海の創建日本最古の鐘楼門日本最古の玉眼仏像・・・私は名前も知らないお寺でしたが、紅葉以外にも多くの見どころのある寺院でした。


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密談場所は紅葉名所

奈良談山神社です。この地で中大兄皇子中臣鎌足蘇我氏打倒の密談を行ったとされています。(談山の談の字はそこから来ているそうです)
かなり山奥で、妻は「本当にここまで登ってきて話をしたのか」と疑念を抱いておりました。境内からさらに15分ほど山道を登った場所に、ここで密談したという碑がありますが、ピンポイントで場所まで特定されるのは確かに怪しい・・あくまで伝承ですね。
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ただこの場所は奈良でも屈指の紅葉名所として有名です。紅葉シーズンの今は多くの人が訪れます。神社ですが拝観料は600円必要です。
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藤原鎌足の息子が687年に父の供養のために十三重塔を建造したことが談山神社の起源となっています。なので祭神として藤原鎌足を祀っています。
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現在の塔は1532年の再建ですが、それでも現存する世界唯一木造十三重塔です。国の重要文化財です。
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紅葉に囲まれる塔は人気の撮影ポイントです。
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本殿は701年の創建され、1850年に建て替えられました。これも国の重要文化財です。
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本殿は三間社隅木入春日造という珍しい建築様式(私にはよくわかりませんが・・)で、日光東照宮の手本にされたといいいます。
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拝殿の中から眺める紅葉は、建物がフレームになり、まるで絵画のようです。
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最寄駅からバスで25分ということで、アクセスのよい京都嵐山東山の紅葉名所に比べると混雑具合ははるかにマシです。ニュースで見ると3連休の嵐山などは通勤ラッシュのような混雑ぶりでしたからね。


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あちこちにクラーク博士

北海道とくに札幌では新型コロナの第3波が猛威を振るっています。政府もオリンピック開催が最重要で、事態を軽く見せようとしてすべてが後手になるのでしょうね。先日、専門家がこのままではオリンピック開催も危ういと提言した途端、GoToトラベル見直しが始まりました。実にわかりやすい・・

それに対して純粋札幌の未来を切り拓こうとしたのがクラーク博士です。札幌にはたくさんのクラーク博士像があります。
もっとも有名なのは羊ヶ丘展望台クラーク博士像でしょう。
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銅像の前に同じポーズで立って撮影するのが定番になっています。コロナ前には団体客が来ると撮影のための行列ができていました。下の写真は夕方遅かったので人はいませんでした。
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そしてリニューアルされた札幌時計台の2階のベンチにもクラーク博士が腰掛けています。
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さらに北大キャンパス内にもクラーク博士の胸像があります。
「これにまたがる学生は留年する」という伝説もあるそうですが、そもそもそんな不届きなことをする学生が勤勉だとは思い難く、したがって留年となるのでしょうね。
ちなみに北大の中にはほかにもいくつかのクラーク博士像があるようです。
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クラーク博士札幌農学校で過ごした期間はわずか9カ月でした。にも関わらずこうして多くの像があるのはクラーク博士の札幌への思いに対し札幌市民が今もなお敬意を表しているからだと思います。「気持ち」は大切です

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黄葉は穴場?

大阪城公園紅葉を見に行きました。ここの紅葉は黄色がメインです。いわゆる「黄葉」です。
この日は見事なまでの快晴でした。
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さらにまったくの無風でしたので、石垣と木々と青空が堀の水に映ってきれいなシンメトリーになっていました。
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ここまできれいに鏡のように映ると、ただでさえ高い石垣がより高く見えます。
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大阪城の白イチョウの黄色空の青が鮮やかです。しかも今は外国人が来ないので天守前もほとんど無人です。公園内は散歩やランニングする人が多くいますが、天守前まで来る人は意外と少ないですね。
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本丸跡の名物の大イチョウは樹齢300年です。かなり葉は少なくなっているものの天守に負けず劣らず風格があります。
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本丸跡の石垣の上から見た西の丸庭園です。ここは赤い紅葉も見られますが、桜の葉ですので近くで見るとあまり鮮やかではありません。
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春は西の丸庭園(200円)の中から桜越しの天守を見るのがいいですが、紅葉はさきほども書いたように近くだとややくすんだ赤なので、離れて俯瞰で見る方が私は好きです。
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撮影スポットの桜門です。蛸石(城内一の大きさの石)と天守が同時に見るのが人気です。ここも外国人が押し寄せていたときは下のような人がいない状態で撮影するのは困難でした。(知らずにこの門から出て振り返らずに行かれる人も多いです)
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この桜門を出ると正面に豊臣秀吉を祀った豊国神社があります。豊臣秀吉像は天守の方向を見ています。
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大手門近くにある多聞櫓(手前)と千貫櫓(正面)で、ともに重要文化財です。内部が特別公開されることもあります。ちなみに正面の千貫櫓が右に少し傾いているのも見どころ(?)です。
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紅葉見頃休日無風の快晴、しかも外国人がいないガラガラの大阪城というのは実に貴重でした。


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「北海道命名の地」って何?

北海道命名の地」に行きました。旭川稚内の中間の音威子府村にあります。
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音威子府市街から国道407号線を約7km北上したあたりに上の写真の看板が出ており、そこからダートを数百メートル進んだ先に駐車スペースがあります。そこから現地まで歩いてすぐです。
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そもそも北海道と命名したのは松浦武四郎という人物です。彼はこの地のアイヌの長老から、「カイ」は「この国に生まれたもの」という意味だと聞いたと『天塩日誌』に記録しています。
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明治2年に「蝦夷地」を命名するにあたり、開拓判官であった松浦武四郎はアイヌの長老から聞いたことを参考に、日本の「」にある「カイ」、それに旧領土を指す「」をつけ『北加伊道』という案を考えました。これが「北海道」の始まりです。(以前NHKで嵐の松本潤松浦武四郎を演じたドラマがありました。時間が短くあらすじのような仕上がりになっていたのが残念でした。)
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そしてこの松浦武四郎の『天塩日誌』に残された記録などから、武四郎がアイヌと交流した筬島地区天塩川流域のこの地点北海道命名之地』の碑が建立されました。このような経緯を聞かずに、地図で「北海道命名の地」という表記を見ると「いったいどういう場所?」と思います。
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2011年には、それまで建立されていた碑に代わって、新たに当時の高橋はるみ知事が書いた5mのトドマツの碑が建ちました。
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夏はこの付近はヒグマが出るそうなのでクマ除けの鈴を鳴らしながら行きました。ちなみに真冬は写真の碑のかなりの部分が雪に埋もれるみたいですね。以前テレビの「ブギウギ専務」で見ました。


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JR音威子府駅

宗谷本線JR音威子府駅(おといねっぷ)です。旭川稚内のほぼ中間くらいにあります。
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駅の中にあるまっ黒なつゆの「音威子府そば」が有名です。ご主人はご高齢で一時は閉めておられましたが、最近またはじめておられるようです。このときは時間が早かったのでまだ閉まっていました。
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これが音威子府そばです。(画像をお借りしました)
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平日で1日8本しか停車しない列車がたまたま来ていました。
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かつてはここから天北線が分岐しており、交通の要衝でした。 味のある跨線橋です。
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その廃線になった天北線の資料室もありました。これまた朝早かったので残念ながら閉まっていました・・
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音威子府村人口700人の北海道で最も小さな村です。木の工芸品で有名で駅舎も木のぬくもりを感じる作りです。
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1日の乗降客は30人程度です。ただ駅舎はバス待合所を兼ねており、思った以上に立派な駅舎でした。


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八坂さんも国宝に

京都市八坂神社です。
疫病退散を祈願する祇園信仰の総本社ということで、コロナ禍で再注目されています。
本殿は江戸時代前期に焼失したあと、徳川家綱によって承応3年(1654年)に再建されました
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その八坂神社本殿国宝に指定されることになりました。
本殿は両側面と背面にひさしをつけた独特の外観で、平安時代の建築方法を継承しています
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この様式が建築史上高い価値があることに加え、本殿が祇園祭を担う人々により、現在まで維持されてきたことに深い文化史的意義があることが評価されました。
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ちなみに八坂神社は四条通の突き当りにあるので、ここにある朱塗りの門(1枚目の写真)が正面だと思っている人が多いです。
しかし実は南側にある南楼門(下の写真)が正式な入口です。ここを直進すれば本殿がありますので、やはりここが正面ですね。
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それにしても、これで京都の国宝はいくつになるのでしょう。おそらく建造物だけでもかなりの数になります。それだけにニュースの扱いもさほど大きくないような気がします。


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母に捧げた明智門

京都南禅寺の門前に塔頭である金地院があります。(塔頭とは簡単に言えば大寺院敷地にある小さな寺院です)
この金地院の中に明智門という門があります。
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この門は、天正10年(1582)に明智光秀母を弔うために黄金千枚を寄進して、当初は京都大徳寺に建立されたものです。
母は光秀の丹波攻めで波多野氏の八上城に人質として預けられていましたが、織田信長の指示で八上城を攻めることになり処刑されたという伝説があります。現地には磔にされたと伝わる松もありますが、この話は後の創作だというのが通説になっています。
このことを大河ドラマ麒麟がくる」ではどう描くかはわかりませんが、変な話、地元の丹波ではPRのために母役の石川さゆりさんが処刑されることを期待しています
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その後、明治になってこの明智門は金地院に移されました。それまで金地院には現在の豊国神社の唐門(下の写真)がありました。明智門も豪華さでは見劣りしてしまいますね。
それもそのはずで、この唐門は派手好きの豊臣秀吉の伏見城から移築されたと伝わっており、国宝に指定されている門です。
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金地院は1400年頃に創建されたと伝わりますが、徳川家康に近い僧・崇伝がこの地に移築してから有名になりました。
重要文化財東照宮は寛永5年(1628)の造営で京都で唯一の権現造り様式です。家康の遺髪と念持仏が祀られています。
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鶴亀の庭」は、崇伝が徳川家光のために作らせ、小堀遠州が作庭した江戸時代初期の代表的な枯山水庭園です。
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金地院崇伝南光坊天海は江戸幕府の中でライバル関係です。実は明智光秀は死なずに生き延びて天海になったという伝説があります。なので崇伝の金地院に明智門が移築されてくるというのも因縁のようで、おもしろい気がします。

有名な南禅寺には三門や水路閣などの見どころが多く、金地院はスルーされがちですが、見学しておきたい寺院です。


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さらにきついBコース

サロマ湖原生花園のサイクリングは第二湖口ワッカの水へのサイクリングAコースが終わり、いったんネイチャーセンター近くまで戻り、今度はBコースを行きます。
このBコースの特徴はサロマ湖とオホーツク海の両方が同時に視界に入るということです。しかしAコースよりアップダウンがあるのできついです。
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確かに人間の視界には海と湖の両方が入ってきます。しかしこの風景を撮影するにはかなりの広角レンズでないと難しいですね。
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ふと横の木々を見ると下の写真のようになっています。海からの風の強さを物語っています。
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まだサイクリングロードは続いていますが、アップダウンはどんどんきつくなり、さすがにバテてきたのでこのあたりで引き返すことにしました。
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結局トータルで15kmは走ったように思います。スタートからゴールまで1時間20分くらいのサイクリングでした。時間がない場合はAコースだけでも十分楽しめるかと思います。


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意外ときついAコース

前回書きましたようにサロマ湖ワッカネイチャーセンターで自転車を借りてサイクリングコースを進みました。
左がAコースで右がBコースです。まずは砂州中央に向かう5kmのAコースへ行きます。
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ブラタモリ」でタモリさんも言ってましたが、砂州は意外と幅があり、高さもあります。それでも細い部分では自転車を置いて少し歩けばオホーツク海に出られる場所もあります。
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サイクリングコースはけっこう高低差があります。砂州だから平坦だと思い込んでいると「想像と違う!」となります。途中で景色は花を見ながら休憩しつつ進みます。
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第2湖口に架かる橋が見えてきました。最近新しく架けられた橋です。この橋の完成で大きな船も出入りできるようになりました。ただ渡るのには急勾配です。手前から加速を付けましたが途中から自転車を押しました。
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ちなみに下の写真は以前来た時の古い橋です。これだと小さな漁船しか通れませんね。
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橋を渡ると路面は土となり前方に森が見えてきます。「ブラタモリ」ではこの森に入って砂州の成り立ちについて説明していました。一般の人は入れません。
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終点の「ワッカの水」に着きました。サイクリングコースはここが終点です。オホーツク海に面した砂州の中なのに真水が湧いています
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ここから引き返し、今度は反対方向のBコースに行ってみます。


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自転車でワッカ原生花園

サロマ湖ワッカ原生花園散策の拠点のサロマ湖ワッカネイチャーセンターです。
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前回来たときはヒグマが出没したということでサイクリングはできず、センターの周辺を歩いただけでした。(下の写真はそのときのものです)
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今回はセンターで聞くと砂州をサイクリングできるということでした。レンタル代は650円です。(今はオフシーズン)
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かなり以前にも一度自転車で走りましたが、その時と比べて湖口の橋が大きくなったことや、サイクリングBコースへは行ったことがないので改めて行ってみることにしました。
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ここを出発して850m進むとA/Bコースの分岐点があります。案内にはAコースが片道5km、Bコースが片道5.5kmと書いてありました。
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とりあえずは砂州の中央に向かうAコース目指してスタートです。


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ブラタモリに学ぶ「サロマ湖」

7日のNHKブラタモリ」は前回の網走に続いてサロマ湖でした。
大きなサロマ湖を一望するにはサロマ湖展望台がおすすめです。番組のオープニングもここからでした。
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展望台へ車で行くには2つのルートがあります。
国道238線沿いの北勝水産横から上がる幌岩林道道の駅近くの林道を上がる浪速林道です。距離は同じくらいですが、いずれも道幅は狭くすれ違うときは注意が必要です。
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私が訪れたときは展望台の前でキタキツネが出迎えてくれました。
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ここから見るとサロマ湖の端から端まで一望できます。日本一長い砂州も見渡せます。ただ広すぎて1枚での撮影は困難です。下の写真も広角レンズですが全体は収まりません。
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今回の「ブラタモリ」のテーマは「”サロマ湖といえばホタテ”なのはなぜ」でした。
ホタテの養殖が盛んなのは知っていましたが、湖で養殖するのは1年間だけで、そのあと3年間はオホーツク海に放流しているのですね。サロマ湖には8億ものホタテが養殖されていて、「密」を避けて放流するそうです。
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かつてサロマ湖の砂州には今のような切れ目はなく、洪水被害の軽減オホーツク海とサロマ湖の両方での漁をやりやすくするため砂州に湖口を開削しました。写真は昭和53年に開削された第2湖口です。放置しているとすぐに土砂で埋まってしまうので、絶えず湖口を維持する作業が必要です。
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オホーツク海とつながり湖に海水が流入するようになると、もともと湖に流れ込む大きな川がないことで、海と同じ塩分濃度が維持されて、結果的にホタテの養殖に適した環境になりました。
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また流氷が湖に入ってきて養殖に被害が出ないように、湖口に下の写真のように放射状に数個のブロックを作り、冬はこれにネットを張り流氷の進入を防いでいるそうです。
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サロマ湖周辺の人々は、生活のために様々な努力と工夫を重ねてきた歴史があるのですね。


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ブラタモリに学ぶ「モヨロ貝塚」

オホーツク海にそそぐ網走川の河口にモヨロ貝塚はあります。
先週のNHK「ブラタモリ」では前回紹介した網走監獄に続き、ここにも訪れていました。

今から約1300年前、北の大陸からやってきた人びとは、ここにムラをかまえました。下の写真の五角形の窪みは住居跡です。
番組ではオホーツク海の地図を逆さまにして「網走は南の最果て」という表現をしていました。寒い土地から見ると網走は南の端にある楽園」だったのですね。
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そのオホーツク人のモヨロ貝塚について紹介するモヨロ貝塚館リニューアルされたのは2013年です。
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モヨロ貝塚を発見したのは東京で理髪店を営んでいた米村 喜男衛というアイヌ研究家です。下の写真のパネルの人物がその人です。
彼は、大正2年に網走で放置された貝塚を見つけて調査しました。その結果これまで発見されていない特異な文化を持つ「オホーツク人」のものだわかり、ここに移住し、私財を投じて研究したそうです。ちなみに「ブラタモリ」の案内役はこの人のお孫さんでした。たぶんおじいさんの影響で考古学の道に進まれたのでしょうね。
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私が最初にここを訪れたのはもう25年も前のことです。資料館はとても小さな古い木造の建物(下の写真)で、中には発掘された人骨が展示されていました。ちょっと怖かったです。
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うっそうとした貝塚には当時は立ち入ることはできず、とにかく薄気味悪い雰囲気でした。まったく人もいませんでしたしね。
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それが現在は施設が新しくなり、大きな駐車場も作られ来場者も増えました。「薄気味悪さ」も完全に払しょくされています。
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網走監獄博物館のある天都山とは離れていますが入場料も300円と安いので足を運んでモヨロ人のことも知ってください。


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ブラタモリに学ぶ「網走監獄」

先週放映されたNHK「ブラタモリ」でタモリさんが訪れていた北海道の「旧網走監獄」です。
監獄建築としては初の重要文化財です。
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旧網走監獄は1890年に前身となる施設が設置され、1903年に網走監獄になりました。
その後今の場所に移築され博物館として公開されています。(現網走刑務所とは別です)

木造の5方向へ延びる放射状舎房は、当時のままの完全な形で残っており貴重です。中央部で少人数で監視しやすいことからこの形になっています。このことも放送で紹介されていましたが、ほかの旅番組などでもよく紹介されるので、ご存じの方は多いでしょう。
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天井に脱獄している人形がありますが、これにはモデルがあります。この網走監獄を含めて4度も脱獄した昭和の脱獄王白鳥由栄という人物です。鉄格子に味噌汁を吹きかけて腐食させ取り外し、肩関節をはずして脱獄した話も「ブラタモリ」で紹介されていました。刑務所の非人道的な扱いに抗議して脱獄を繰り返しましたが、最後は看守の優しい気持ちに触れ刑に服したということです。
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囚人たちの枕は下の写真のように一本の丸太でした。 朝になるとこの丸太を小槌でたたき音と振動で起こしたそうで、これが「叩き起こす」の語源になったという説もあります。
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また同じ敷地にある、「旧網走刑務所二見ヶ岡刑務支所」も重文指定されています。
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ブラタモリ」では当時の網走監獄が最高の立地にあった理由を紹介していました。
網走川が蛇行し天然の堀のようになっていた上に、かつて周辺が湿地帯で歩きづらく脱獄しにくいということ
網走から旭川を結ぶ200kmを超える道を原生林の中に作るため豊富な労働力が必要だったこと

以前、道央月形樺戸博物館(旧樺戸集治監庁舎)に行ったときにも囚人たちの労働で道が作られたことが展示されていました。今の北海道の礎にはこうして囚人たちの労働があったわけですね。


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173mからの札幌

前回大阪のあべのハルカスからの眺めを掲載しましたが、今回はJR札幌駅に隣接するJRタワーからの眺めです。
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高さは173mということで大阪のあべのハルカス300mの半分強の高さです。しかしそこから見える風景はまったく引けを取りません。以下に東西南北4方向の写真を載せましす。

(東)遠くに十勝連山が見える方向です
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(西)小樽方面で、手稲山大倉山ジャンプ競技場などが見える方向です
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(南)藻岩山や遠くに恵庭岳が見え、近くは札幌ドームさっぽろテレビ塔が見える方向です
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(北)石狩湾方面で唯一海が見える方向です
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四方向にそれぞれ違った味わいがあり、回廊を何周も周って堪能しました。
ちなみに入場料はハルカス1500円に対してJRタワーの入場料は720円で、駅構内の観光案内所に置いてある券を提示すると100円安くなりました。そうなると620円となり、私にはかなりのお得感がありました。


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300mからの大阪

あべのハルカス高さ300mで、現在のところ日本一の高さです。
前回は知人の美術作品をハルカスに見に行き、ついでに見た無料の高さ80mの屋外庭園からの眺めを載せましたが、今回は数年前に最上階に上った時の眺めを載せます。
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最上階の展望フロアに入場するには1500円必要です。それでも完成した頃に興味本位で上りました。
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大阪市は大都市ですので高層ビルが多いのですが、ハルカスから見るとすべてが低く見えます。下の写真の左上あたりがJR大阪駅周辺の高層ビル群です。
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下の写真は大阪湾から神戸方面です。うっすらと明石海峡大橋も見えました。
14.9.ハルカス6DA010 (14)

ハルカスのすぐ目の前には天王寺公園があります。大坂の陣徳川家康真田信繁(幸村)の本陣となった茶臼山古墳もほぼ真上から見えます。ちなみに下の写真の左上には通天閣が映っていますがハルカスからだと確認できないくらいです。
14.9.ハルカス6DA010 (26)

聖徳太子が建立した四天王寺も見えます。当時は高層建築だった五重塔も低く見えます。ただ四天王寺式といわれる伽藍配置ははっきりと確認できます。
14.9.ハルカス6DA010 (23)

やはり高さ300mはすばらしい眺望でした。もし曇天なら再び行こうと思ったでしょうが、この日は快晴でしたのでこれで大満足となりました。風景はそう大きく変化しませんし、遠方から来る知人を大阪観光に案内する以外は上がることはないでしょう。


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