1873年(明治6年)に開校し、校舎は1876年に建設されました。

文明開化時代の小学校建築を代表する建物として知られています。
この校舎が2019年9月に国宝に指定されました。

正面の唐破風には2体の天使が校名の額を掲げており、このデザインは東京日日新聞の題字がモチーフになっているそうです。

建築物だけでも十分価値がありますが、内部にも明治初期の学校資料、明治・大正・昭和の3時代に使用された教科書や生徒作品などが展示されており、おもしろく見て回れました。

当時の算数の問題も掲示してありました。文章問題に出てくるもの(牛や馬、水車、博覧会)が時代を反映しています。それにしても今と比べるとハイレベルです。

同じく国宝の松本城から歩いて10分ほどの場所にあります。下の写真は松本城の天守から撮影した開智学校です。

こんな近くにまったく別の時代の2つの国宝建築があるというのはすごいことですね。私がここへ行ったのは2015年でした。松本城から歩いて行ったのですがガラガラでした。国宝となった今では来訪客も激増しているのでしょうね。実際に松本市のHPを見ると駐車場は20台分しかないので公共交通機関でお越しくださいという注意書きが付加されていました。

目の前に現在の開智小学校があります。こちらの校舎もなかなかおしゃれです。

テレビ番組でこの小学校の児童が定期的に旧開智学校の掃除をしているようすを「国宝を掃除できるのは誇らしい」というコメントとともに紹介していました。こうして地域に愛されているものが国宝になるのはいいことです。

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