中世の城で現在でも土塁や水堀の遺構が確認できます。廃城になった経緯や時期は不明です。

土地が売却されそうな時期もありましたが、現在は「富松城跡を活かすまちづくり委員会」が市教委と連携して史跡保存や活用の取り組みを続けています。
地域の中学校も清掃活動を行うなどして、城跡保存に協力しています。ちなみに下の写真の青い服の方が中学校の先生です。

年1回10月末(とまつ)の日曜日に「富松城まつり」が開かれます。今年は10月28日に行われました。
この日は普段は入れない場所も開放して木登り体験などのイベントが行われます。

そもそも富松城は小規模な城と考えられていました。しかし平成6年の発掘調査で東西150m、南北200mの館城で、周囲に土塁や二重の水堀がめぐらされた中規模の城であることがわかってきました。
また古文書によって「西富松城」「東富松城」という記述があり、同規模の城がもう一つあったという説もあります。 そして、この富松城跡の300mほど東にある富松神社(下の写真)が「東富松城」として考えられています。

このあたりは住宅地ですので今となっては発掘調査もできません。ただあれこれ想像するのも楽しいものです。

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