今回の地震がなぜ全道の停電ということになったのか、その後の北海道電力の説明とニュース解説でわかりました。
全道の電力需要の約半分をまかなっている苫東厚真火力発電所が被害を受け止まり、電力の需給バランスが大きく崩れたことで他の発電所が自動停止したことが原因だったようです。
北電の最新技術を集約した苫東厚真火力発電所ですが、依存度が高すぎたのがよくなかったわけです。
ただその裏には北電唯一の原子力発電所の泊原発が福島の原発事故以来稼働していないことも無関係ではありません。
つまり「原発を稼働させていたらここまで停電にはなってなかった」VS「原発事故が起きたら今回の停電くらいの事態では済まない」という事情があるようです。
一方・・
台風21号のとき関西国際空港は滑走路が冠水した上に、連絡橋にタンカーが衝突して空港島と陸が寸断されました。しかしこのようなことが起こり得るのは海上空港の宿命です。
下の写真は大阪湾の人工島のようすで、この写真の右奥に関空があります。
大阪湾には多くの人工島があり、それぞれが対岸と連絡橋でつながっています。その橋が何らかの要因で長期間使えなくことはありうることです。
確かにそこには「都市空港はアクセスは便利だが騒音問題があり発着時間や便数に制限がある」VS「海上空港は近くに民家がないので24時間発着可能だが浸水やアクセスの悪さがある」という事情はあります。
ただそのような事情があるとしても、北電も関空も今回のそれぞれの事態を避けることは本当にできなかったのでしょうか。できなかったことを「想定外」という言葉で片付けないで「想定の甘さ」として受け止めてほしい。
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