
禅宗寺院の伽藍配置は下の写真のように山門や法堂が一直線に並びます。大徳寺の一般参拝客は通常この伽藍内に入ることはできません。

伽藍の中でも有名なのは「利休木像事件」で知られる山門の金毛閣です。この金毛閣の2階に千利休の木像を置いたことで、豊臣秀吉は山門を通るたびに利休に足で踏みつけられていると激怒し、切腹させるに至ったという話です。

そして、利休の首は一条戻橋で自身の木像に踏ませる形で晒されたと伝わっています。この「利休木像事件」は京都の「二大いちゃもん事件」と言われています。確かに木像を置いたのは大徳寺ですし、完全に「いちゃもん」です。
天下人になり、傍若無人になった秀吉らしい話ですが、利休の切腹理由は、この木像事件以外にも諸説あります。しかしどれも決め手に欠け、真相は謎とされています。

歴史好きからするとじっくりと見たい大徳寺の金毛閣ですが、伽藍内には入れないので山門に近づくことはできません。写真も柵の隙間や上から盗撮のようにして撮るしかありません。

ただクラウドファンディングで20万円を寄付すれば、そのリターンとしてこの山門の下をくぐれるそうですが…(`o´)

ちなみに京都の「二大いちゃもん事件」のもうひとつは、徳川家康が豊臣家を滅ぼした大坂の陣のきっかけとされる「方広寺鐘銘事件」です。方広寺の鐘に豊臣秀頼が刻んだ「国家安康 君臣豊楽」という銘文に徳川家への悪意があると「いちゃもん」を付けました。

これらの京都「二大いちゃもん事件」をドラマで描くには、ある程度いちゃもんをつけた側の秀吉や家康を悪者にしないと成り立ちません。大河ドラマ「どうする家康」では「方広寺鐘銘事件」をどう扱うのか楽しみです。

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