先日、
大阪の
百舌鳥・古市古墳群が
世界文化遺産への登録が勧告されrることになりました。
このうち
古市古墳群では26基が登録勧告されました。その一部をご紹介します。
大阪・
藤井寺市にある
鍋塚古墳です。
仲津山古墳の培塚だといわれています。
培塚というのは
大型古墳の周りにある小さな古墳で、大型古墳の埋葬者の親族や副葬品を埋蔵するために作られました。

そのすぐ近くにある
八島塚古墳です。同じく
仲津山古墳の培塚です。
この古墳からは大小2つの
修羅と
付属のテコ棒が出土し話題になりました。ちなみに
修羅とは巨石を運ぶ道具です。周辺には巨大な古墳がたくさんありますのでその造営に使われたと考えられています。
培塚と違い
仲津山古墳は大きすぎて近くで見てもその全容がわかりません。
墳丘墓の長さは290mあり
国内第9位の大きさです。下の写真は直径170m高さ26mの後円部の一部です。

多くの古墳は
宮内庁が管理しており立ち入ることができません。整備もされていませんので木々が生い茂り全体の姿がわかりません。折れた木々もそのまま放置されています。

ちなみに
仲津山古墳の前にある
古室山古墳は
全長150mの大きな古墳ですが中に入れます。なので自治体で手入れされており墳丘の様子もよくわかります。下の写真は前方後円墳の真ん中のくびれ部分から後円の墳丘を見たところです。

文化的価値があるから登録されるのは理解できますが、それが観光客(とくにインバウンド)誘致につながると思って大喜びしている人たちをみると疑問に思わざるをえません。
絶景もなく全容も確認できないような古墳に遠方からわざわざ行きたいと思うでしょうかねえ・・
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