例年この時期に流氷の中を進む紋別や網走の観光船の写真が掲載されますが、今年は知床の海を覆った流氷です。

(2月6日朝日新聞より)
ところで流氷に関する用語で、「流氷初日」とは岸から肉眼で流氷が確認できた初日のことで、「流氷接岸初日」というのは流氷が岸に着いた日となります。知床のウトロは2月2日に「流氷接岸初日」となりました。
しかし、網走や紋別では6日現在でまだ「流氷接岸初日」の便りは聞こえてきません。それぞれ「流氷初日」は観測されましたが、それも網走は平年より11日遅く、紋別も平年より12日遅かったので、どうも今年の流氷は風の影響なのか遅れているようです。
(下の写真は網走・オホーツク流氷館の展示で本物の流氷の氷です)

流氷を見学する観光船は紋別であれば「ガリンコ号」、網走であれば「おーろら」です。
下の写真は紋別の「ガリンコ号2」です(写真は借り物です)。船首に大きなドリルが2基付いていて、これで流氷を砕きながら前進します。今は「ガリンコ号III IMERU」も運行しています。

そして網走の「おーろら2」です。こちらはドリルが無く普通の船のような外観です。船首が流氷に乗り上げて船の重みで砕きながら進みます。定員数も「ガリンコ号2」よりも250名以上多い450名の大型の船です。

知床観光船事故の影響が心配されましたが、今のところ観光船の予約数はかなり多いそうです。しかしその日に流氷が沖合いへ離れてしまっていてその海域まで行けないこともあるので、高額な乗船料金のもとが取れるかどうかは運まかせです。そもそも荒天で船が出ないこともありますしね。

流氷は今年もやっては来ていますが、最近は流氷の量が減少しており、氷も薄くなっているという話も伺いました。
流氷の価値は何も観光資源だけでありません。オホーツク海の豊かな恵みの源ですから、流氷が来なくなったり減ったりすることは漁業にも深刻な問題を及ぼします。今年の氷の具合はどのようなものでしょうか。

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