当時の淡路島の被害を後世に残すためにできた「北淡震災記念公園」に行きました。

野島断層保存館では淡路島に現われた10kmに及ぶ野島断層の一部をそのまま保存しています。

横にずれた畔道も当時のまま残されています。下の写真の青と青、赤と赤の部分がつながっていましたが、大きくずれているのがわかります。

この野島断層が横切る民家もメモリアルハウスとして当時の状態で保存されています。

内部には地震によるずれがわかるよう展示してありますが、そもそも断層の上に建っていながら倒壊しなかったことに驚きます。

また第二次世界大戦の戦火に耐え、さらに阪神淡路大震災でも揺れと火災に耐えた神戸市長田区の公設市場の防火壁もここに移され「神戸の壁」として保存されています。

野島断層は国の天然記念物に指定されています。国の天然記念物というと貴重な動植物や昔の地層などの印象がありますが、このような最近の活断層も対象なのですね。確かに、当時の地震の規模を伝え、震災の記憶を風化させないための貴重な施設です。
折からのコロナ禍で、阪神淡路にしても東日本にしても震災のことが忘れられつつあります。事実、東京オリンピックも「東日本大震災復興の証しとして」という文言がいつのまにか「コロナに打ち勝った証しとして」にと変わっています。

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