環境破壊により消えていく風景もありますし、時間の経過とともにやむを得ず消えていく風景もあります。
上士幌町のタウシュベツ川橋梁は、昭和30年に糠平ダムの完成により旧士幌線の線路とともに湖底に沈みました。

その後この橋梁がダム湖の水位が下がると湖上に現れることで「幻の橋」と注目されるようになりました。
しかし、湖底で凍ったり溶けたりを繰り返すのですから当然橋のダメージは大きいです。

私が訪れた2013年にはすでに橋の中央部が崩落寸前でした。最近の写真を見るとさらに崩れています。中央部分が崩れると一気に橋全体が崩れる可能性があるらしいです。

現在は橋の近くまでは自家用車で行くことはできません。ゲート前に駐車してヒグマの生息する森を4キロ歩かねばなりません。
私はNPOひがし大雪自然ガイドセンターのツアーを申し込みました。それなら近くまで車で行って、森を10分ほど歩けば着きます。下の写真は旧士幌線跡を歩いている様子です。この先にタウシュベツ川橋梁があります。

とにかく数年前から言われているのは、もはやいつ崩壊してもおかしくない状態だそうです。
西興部の「氷のトンネル」や支笏湖の「苔の洞門」が崩落して「見ておけばよかったなあ」と感じる方は、ぜひタウシュベツ川橋梁を今のうちに見ておいてください。

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