1日目の夜、ホテルで天気予報を見ていると「
明日はまとまった雪」とのこと。
で、朝起きてみると多少降ってはいるものの、たいしたことはなさそう。
ただ「
暴風雪警報が出ていたことは知ってはいました。
正直、私の住んでいる所も台風時に「暴風警報」はよく出ます。でもいつも、やや強めの風が吹くだけでどうってことないんです。だから、
北海道の2日目の朝も、普通に網走原生牧場に向けて出発しました。
前日、牧場のおじさんに連絡を取ったときには「出かけてるかもしれんから待ってて」と言われてました。
牧場に着くとやはりおじさんは留守でしたので事務所で待っていました。
ただこの頃から天候が急に悪化しはじめ、やがてかなりの吹雪になってきました。
まさしく、
映画でしか見たことのないような猛吹雪で、事務所から車に移るときに
がっちりした私が突風で飛ばされました。暴風時に走ると体が持っていかれることを初めて体感した瞬間でした。車のドアも開けた途端、風の影響ですごい勢いで開き、少し壊れました。ちなみに写真は車から見た牧場のマイクロバスです。このころ視界もほとんどなくなっていました。

やがて戻って来たおじさんが緊迫した表情で
「さらに天候は悪くなるから今ここを出ないと缶詰状態になるわ。おじさんが牧場の外まで車で先導するからついておいで!」と言い、車を動かし始めました。
私はおじさんの車の後を、追突するくらいの距離で必死の思いでついて行きました。(続く)