安満遺跡は約2500年前の弥生時代の集落遺跡です。広さは約72万㎡(甲子園球場4個分)もあり、国の史跡にも指定されています。

遺跡は弥生人が住居を建てた「居住域」、水田を営んだ「生産域」、お墓を作った「墓域」の3つに分かれています。
「居住域」の入口には2本の木の棒が立っています。今の鳥居のもとだとも言われています。それを大きく堀が囲んでおり、白い石を敷き詰めた形で環濠が再現されています。

「居住域」には京大農場時代の建物も残されています。写真中央の京大農場本館は現在はレストランになっています。向かって右の京大農場別館は遺跡の展示館になっています。

「生産域」には発掘された水田が復元されおり、発見された弥生人の足跡も保存されています。中央に足跡があるのがわかりますでしょうか。

「墓域」には方形周溝墓が復元されています。

芝生広場の前に当時の住居や人物の様子が描かれたアクリル板がありました。何となく見ていてふと気付きました。

構図を考えてアクリル板越しに撮影するとちょっとしたVR的な写真が撮れるようです。子どもを構図に入れるとおもしろい写真が撮れそうです。

公園には屋根付きの人工芝の広場や小さな子どもの遊び場があり、カフェやレストランもあるので家族やカップルで楽しめるようになっています。私のように遺跡目的で訪れる人はあまり多くないかもしれません。

十数年前に京大農場が移転して広大な土地を買った高槻市は、ここにガンバ大阪のホームスタジアムを計画したようですが、結果として話がとん挫し公園になりました。市民や地域住民にとって、また安満遺跡の発掘・保存の観点からはその方がよかったのではないでしょうか。

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