涼しければ行く・・

京都八坂神社は、疫病退散を祈願する祇園信仰の総本社です。
コロナ禍で再注目されていましたが、残念ながらこの八坂神社の祇園祭は2年間中止されました。そして今年3年ぶりに行われています。今日は前祭クライマックスの山鉾巡行です。
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八坂神社の本殿は江戸時代前期に焼失したあと、徳川家綱によって承応3年(1654年)に再建されました。2年前に国宝に指定されました。
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偉そうに祇園祭のことを書きましたが、私は祭りには行ったことがありません。なので山や鉾の写真もありません・・
この時期の京都の蒸し暑さは半端なく、そして祇園祭となると大勢の人が来るので、つい冷房の効いた部屋で中継を見る方を選択してしまいます・・

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尼崎・大覚寺と奈良・唐招提寺の関係

尼崎の寺町というエリアに大覚寺という小さなお寺があります。有名な京都の大覚寺とは別の寺院です。
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小さくとも歴史は古く、聖徳太子の命で作られたと伝わっています。1300年代の絵図に当時の伽藍が描かれており、現存する尼崎最古の寺院です。
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ただ建物は明治の大火で焼失し、現在の本堂は昭和になって再建されました。
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実は私の義父母はこちらで永代供養していただいています。律宗である大覚寺では毎月21日の「弘法大師忌の日」に下の写真の本堂に入って永代供養されている位牌を拝むことができます。今月は21日がちょうど日曜日でしたのでお参りしてきました。
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ところで、こちらの檀家であった義母の葬儀のときもこの寺のご住職にお経をあげていただきました。その折、葬儀社の方がしきりに「偉いご住職ですから」と異口同音におっしゃっていて、「尼崎の大覚寺のご住職じゃないの?」と思いつつ気になって調べてみると、このご住職はあの有名な奈良唐招提寺の長老の岡本住職とわかりびっくり!
唐招提寺は律宗の総本山なので、同じ宗派の尼崎大覚寺のご住職が唐招提寺第89世長老に就任し、大覚寺住職と兼務されているようです。
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奈良唐招提寺と言えば、鑑真が創建した寺院で、教科書にも出てくる有名な寺院です。私もこれまでに2度ほど訪れたことがあります。南大門を入ると正面に金堂があり、中には本尊・盧舎那仏座像と、両横に薬師如来立像十一面千手観世音菩薩が配されています。建物・仏像ともにすべて国宝です。
尼崎のお寺の住職とはいえ、世界遺産の唐招提寺の長老が義母の参列者十数人ほどの葬儀にも来てお経をあげてくださったのですね。
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この唐招提寺の長老が尼崎の方だと聞いて親近感を感じたのでした。


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外国人来るまでがお勧め

宇治平等院です。藤原道長の別荘を息子の頼通が寺院にしました。
平等院の中でも有名な国宝鳳凰堂は、2014年に改修されて創建時の美しい姿に復元されました。十円玉のデザインで知られていますね。
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ちなみに下の写真は2010年に訪れた改修前の鳳凰堂です。やはり鮮やかさは改修後にはかないませんが、それなりの渋みがありました。
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鳳凰堂があまりにも有名なのでそこにだけ目を奪われますが、平等院にはほかにも多くの見どころがあり、国宝もたくさんあります。

鳳凰堂の中には本尊の阿弥陀如来坐像が安置されています。有名な仏師・定朝の現存する唯一の作国宝です。
拝観料とは別料金(300円)で鳳凰堂内部に入れますが、撮影は禁止です。扉は開いていますので、池をはさんで望遠で撮ることができました。
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さらに見落としてはならないのが、鳳凰堂の名前の由来でもある屋根の上の一対の鳳凰です。現在屋根の上にあるのはレプリカですが、本物は現在平等院ミュージアム鳳翔館にあります。現在の一万円札の裏面に意匠が使われています。これも国宝です。
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観音堂は重要文化財です。中には平安時代後期に造られた十一面観音立像が安置されていましたが、現在は平等院ミュージアム鳳翔館にあります。この場所は、創建時に本堂があった場所だとされています。
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扇の芝は、源頼政が平家軍に攻められ自害した場所だと言われています。扇の芝という名の由来は、源頼政が自害する時に軍扇を広げながら「南無阿弥陀仏」と唱えたことによるとされています。観音堂の陰になっていて知らないと通り過ぎてしまうような場所にあります。
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梵鐘も見逃せません。天下の三名鐘音の三井寺、銘の神護寺、姿形の平等院」のひとつです。全面に天人、獅子、唐草文様などの繊細な浮き彫りを施した梵鐘で、これも国宝です。外にあるのはレプリカで本物は平等院ミュージアム鳳翔館にあります。
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そして立派な庭園です。1922年に国の史跡・名勝に指定されました。浄土の世界をこの世にあらわした庭園の姿は浄土式庭園と呼ばれます。周辺の阿字池は極楽浄土にある宝池をあらわしています。
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ということで平等院に来て鳳凰堂だけ見て帰るのはもったいないです
私が訪れたのは外国人が来なくなった2月下旬の朝一番で、ほぼ貸し切り状態でした。なので今から県またぎの観光が公に解禁されてから、外国人が以前のようにわんさかやって来るまでの間が訪れるチャンスです。コロナ以前は周辺駐車場は常に満車、鳳凰堂内部に入るにも数時間待ちでした。

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背を向け文化が生まれた

室町幕府8代将軍足利義政が政治に嫌気がさし、引退して別荘として築いたのが銀閣です。今や日本の「わびさび」の象徴として国宝にも指定されています。
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場所は京都盆地の端っこ東山地区です。ですから敷地に京都盆地を囲む崖があり、上から銀閣を見下ろすことができます。
そして実はこの銀閣の立地にこそ政治から無縁になりたかった足利義政の気持ちが表れています。

下の写真からもわかるように銀閣の背後が京の都です。完全に都に背を向けている様子がわかります。「もう自分は関係ない」と言わんばかりです。
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さらに下の写真です。京の町並みの向こうにこんもりとした吉田山があります。都の中心の御所は吉田山の向こう側にあり、銀閣からは見えません。
つまり銀閣は御所に都に背を向けているだけでなく、御所からも見えない場所にあるのです。そういう場所を選んで銀閣を建てたとしか思えません。
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このことから、足利義政がいかに政治から身を引いて、ひっそり静かに暮らしたかったかわかるような気がします。
そしてこうして「わびさび」を根底にした東山文化が生まれたわけですね。
それを知った上で銀閣を訪れるとまた少し違った趣きを感じることができるかもしれません。



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延暦寺の中心は東塔エリア

比叡山3つの地域に分けられ、それを総称して比叡山延暦寺といいます。
その中心が東塔エリアです。
根本中堂国宝)は比叡山第一の仏堂で、本尊は最澄が刻んだといわれる薬師如来像です。
ただ根本中堂は平成28年から10年かけての大改修の最中で、全貌を見ることはできません。知人はそれを知らずに行ってがっかりしてました。
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戒壇院釈迦如来を中心に両脇侍に文殊菩薩弥勒菩薩が祀られています。天台宗の僧侶が受戒する重要なお堂で、828年に創建されましたが、現在の戒壇院は1678年に再建されたものです。
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法華総持院東塔です。最澄が建立した日本全国6カ所の宝塔を総括する宝塔で、根本中堂と共に重要な信仰道場です。織田信長焼き討ちから400年経過した1980年に再建されました。
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阿弥陀堂は先祖・故人の供養をするお堂です。東塔と.並んだ姿は絵になります。
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大講堂は学問修行の道場です。昭和31年に焼失し、.現在の建物は坂本の讃仏堂を移築したものです。
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文殊楼は比叡山の総門の役目を果たす重要な楼門です。文殊菩薩が祀られ、受験生の合格祈願に人気があります。中に入れますが階段の急なこと半端ありません。
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東塔エリアは延暦寺発祥の地ですので、このように重要な堂塔が集まっています。


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国宝が勢ぞろい!

京都国立博物館特別展覧会国宝」に行ってきました。京都で開かれるのは41年ぶりだそうです。
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200点以上の国宝展示期間を4期に分けて公開されています。私が訪れたのは第Ⅱ期で、残念ながら見たかった「伝源頼朝像」「金印」「燕子花図 尾形光琳」などは別の期間でした。せめてもと売店でこれらがデザインされたグッズを購入・・主催者の思うツボです(笑)
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俵屋宗達風神雷神図屏風」は展示されていました。以前、建仁寺でレプリカ(下の写真)を見たことがあります。本物と聞くと重厚に見えるから不思議(というか単純)です。
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会場の京都国立博物館そのものも見どころがあります。
正門は明治28年10月竣工。昭和44年に重要文化財に指定されました。
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また正門の正面奥にある明治古都館(旧 帝国京都博物館 本館)も、明治28年10月竣工、30年5月開館の煉瓦造の建物で、やはり昭和44年に重要文化財に指定されました。、
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ちなみに京都国立博物館のすぐ南には三十三間堂があります。
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私は平日に休暇を取り、開館前から並びました。おかげでスムーズに見学できました。それでも開館10分後には「曜変天目」には100人を超える行列ができていました。きっと「なんでも鑑定団」の影響ですね。実際に私もテレビを見なければ真っ先に駆け足で陶磁器の部屋などには行かなかったですからね。


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三名閣をご存じですか

京都西本願寺にはいくつかの国宝建築物があります。
門をはいってすぐ見える2つの建物も国宝です。左が御影堂で右が阿弥陀堂です。
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南側にある唐門国宝です。伏見城の遺構ともいわれています。確かに派手な装飾は秀吉の好みです。
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下の写真は西本願寺の僧侶の研修施設である伝道院です。そもそもは明治に真宗信徒生命保険株式会社の社屋として建てられました。
これは重要文化財ですが、西本願寺と対照的なイメージのこの洋風建築も一見の価値があります。
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そして西本願寺で私が一番見たい国宝建築は飛雲閣です。
金閣銀閣と並んで「京都三名閣」といわれ、秀吉の建てた聚楽第の一部だという説もあります。
残念ながら普段は非公開です。ときどき特別公開されますが、私はこれまで見たことはありません。
塀の上から背伸びして撮影しました。やはり派手な色の装飾絵画が秀吉の好みですね。
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ちなみにちょうどこの日BS日テレ船越英一郎の京都の極み」という番組のロケをやっていました。後日このときのオンエアーを見ると、船越さんはこの飛雲閣の建物の中まで入っていました。うらやましい限りで・・
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おすすめ建仁寺

京都建仁寺です。
開山は栄西で、京都五山第三位という由緒のある寺院です。。
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寺が所有している国宝俵屋宗達「風神雷神図屏風は有名です。今は国立京都博物館に寄託されていますが、ここではその複製が展示されています。
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法堂の天井には畳108枚分の「双龍」図があります。これは2002年に創建800年を記念して小泉淳作氏により描かれました。(最初にこの龍を見たときどこかの「鳴き龍」と勘違いして思わず手をパーンと鳴らしてしまいました・・)
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現代アートとも積極的に交流し、私が訪れたときもインパクトのある襖絵が描かれていました。
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場所は阪急河原町駅から10分京阪祇園四条駅から7分という便利な場所です。なぜか八坂神社高台寺清水寺というゴールデンルートからは外されがちですが、ぜひ訪れてください。




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蹴上周辺の雪景色

土日の大寒波で京都市内も雪景色となりました。
そんなとき、金閣嵐山の渡月橋の雪景色がマスコミによく取り上げられますが、私はまず人の少なそうな蹴上(けあげ)へ行きました。

下の写真はかつて疎水をいく船を輸送したインクラインです。ここは桜の名所でシーズンには多くの人で賑わいますが、冬はひっそりしています。
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そしてここから南禅寺まで歩いてすぐです。写真は石川五右衛門の「絶景かな」で知られる三門です。
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寺の敷地内にある疎水水路閣は有名です。明治に造られましたが、南禅寺の雰囲気と調和しています。
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さらに蹴上から東山地区へと歩き知恩院へ。ここの三門国宝で、現存する三門の中では最大です。
ただこの日は凍結のため閉鎖されていました。
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御影堂が修理中ということもありますが、日曜日にこの場所がこんなにひっそりしているのは初めて見ました。



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国宝5天守に行きました

2015年に松江城が国宝に指定されて、国宝天守は5つになりました。
これまでに5つを巡りましたので、まとめて写真を載せます。

姫路城
1609年築城。五層六階の大天守と3つの小天守が連なる堂々たる姿で、外壁に塗られた白漆喰による姿から「白鷺城」とも呼ばれます。
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松本城
1593年築城。「現存12天守」の中で唯一の平城で、五層六階建ての天守としては日本最古です。外壁が黒いため「烏城」とも呼ばれます。
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彦根城
1607年築城大津城の天守を移築したもので、天秤櫓なども長浜城から移築されており、城全体の完成には20年がかかりました。
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犬山城
1537年築城。三層四階立ての天守で、日本国内で最古です。
名古屋X7望遠 (1010)

松江城
1611年築城。五層六階建ての天守で、入母屋破風の屋根が羽根を広げたような姿に見えることから「千鳥城」とも呼ばれます。
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いずれも見事な天守です。
どこも訪れた日が晴天に恵まれラッキーでした!




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