まだまだ十勝は「なつぞら」です

十勝地方は広大な高原や牧場、畑が広がるこれぞ北海道という風景が広がる場所です。だからこれまで数多くの映画やドラマのロケ地にもなりました。
最近では2019年NHK連ドラなつぞら」が脚光を浴びました。
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3年前のドラマ放映中に十勝に来たときも「なつぞら」一色で、十勝の町のあちこちにヒロインの広瀬すずのポスターがありました。
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ミーハーな私はドラマの中に出てくる吉沢亮扮する山田天陽のアトリエのロケセットやその山田天陽のモデルになった神田日勝の美術館も2019年に訪れました。
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それでもドラマが終わってから3年が経ち、さすがに当時の盛り上がりは薄れているかと思いきや、先週のブログで紹介させていただいたように、道の駅おとふけ なつぞらのふる里にドラマの世界が再現され、そしてJR帯広駅構内の観光案内所にも多くのポスターやグッズがありました。
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やはり地方のNHKの影響というのは想像以上のようです。富良野は言うまでもなく今でも「北の国から」ですが、そこから日高山脈を越えた十勝では「なつぞら」です。

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「なつぞら」雪月の包装紙

NHK朝の連続テレビ小説なつぞら」もあと3週で終了です。

十勝の農村画家の神田日勝をモチーフにした吉沢亮演じる山田天陽くんも今週で亡くなりました。
その天陽くんが生前、同級生一家が営む「雪月」のために描いた包装紙のデザインが主人公のなつへのメッセージとなりました。

このお菓子屋のモデルは「柳月」です。出てくるお菓子の名前も「柳月」のものにそっくりです。
ただ画家が包装紙をデザインしたという設定は「柳月」でなく「六花亭」です。

その画家は十勝を中心に活躍した坂本直行です。父親の直寛は坂本龍馬の甥にあたります。
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北海道の山の風景や花の絵を多く描きました。
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その絵を「六花亭」の包装紙として提供しました。
今ではその花柄包装紙は六花亭の代名詞のような存在です。
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中札内村の六花の森に「坂本直行記念館」があります。中には草花のスケッチや北海道の山々を描いた作品が展示されています。
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そしてユニークなのがとなりにある「花柄包装紙館」です。花柄包装紙で壁面が埋めつくされていて、中に入ると大抵の人は「おお~」と驚きの声を出すでしょう。
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なつぞら」では「柳月」をモデルにした「雪月」が出てきますが、農村画家が包装紙を手掛けたという部分はおそらく「六花亭」のエピソードですね。
十勝の二大お菓子メーカー「六花亭」と「柳月」、十勝の画家「神田日勝」と「坂本直行」をドラマで漂わせ、ドラマの舞台から十勝が遠ざかった終盤に、もう一度十勝道民の気持ちを引きつけようとする作戦ですね~


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なつよ、天陽くんにさよならを

今回のブログ内容は8月22・23日の内容と重複する部分がありますが・・

NHK朝の連続テレビ小説なつぞら」も終盤です。
私自身、これまで連ドラを見たことはありませんでしたが、今回は十勝が舞台ということで初回から見ています。

ところで、なつが十勝にいるころに重要な役割を担っていたのが絵の上手な同級生の山田天陽くん(吉沢亮)です。
ドラマはフィクションですが、登場人物や施設など、ところどころ名称を変えつつ実在したものが描かれています。この山田天陽くんも実在した画家の神田日勝がモチーフです。
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神田日勝は東京生まれですが、戦火を逃れて十勝鹿追に来ました。そこで油絵を始め、十勝の風景や農耕馬・牛などをモチーフにした絵を描きました。現在、鹿追に「神田日勝記念美術館」があります。(下の写真)
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そして、ドラマの撮影に使われた山田天陽くんのアトリエ帯広真鍋庭園に残されています。
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神田日勝は1970年32歳の若さで病死しました。ロケで使われた小屋の中には絶筆となった「半分の馬」が置かれています。絵を完成させることなく他界したため馬は半分しか描かれていません。
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ドラマの9月第1週の副題は「なつよ、天陽くんにさよならを」です。やはり忠実に描くのでしょうか。ただ主人公のなつと山田天陽くんはなつが十勝を出てからはほとんど接点はなく、ここへ来て忠実に描くのはもはや意味がないように思います。(下の写真は神田日勝「扇ヶ原」1968年)
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このドラマには十勝アニメ界の実在の人物が寄せ集めのごとく出てきました。「神田日勝」のほかに十勝のよつ葉乳業創業者太田寛一」やアニメの「宮崎駿」や「高畑勲」、主人公のなつも「奥山玲子」というアニメーターがモデルです。本来、十勝の人物とアニメ界の人物には接点はありません。だから無理があります。

十勝の雄大な自然を舞台に絞った方が私はよかったですね。俳優陣も祖父を演じた草刈正雄など名演技だったと思います。


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天陽のアトリエ

前回、NHK朝の連続テレビ小説なつぞら」の舞台になった十勝が盛り上がっているという話をしました。
いろいろな場所にドラマのポスターが貼ってありますが、そんな中に地元紙の記事を見つけました。
主人公の奥原なつの幼なじみ吉沢亮演じる山田天陽のアトリエとして使われたロケセットの小屋が公開されているという話です。
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場所は帯広の真鍋庭園です。庭園には2年前に行ったことがありますので、今回は入園せず無料エリアにある小屋だけを見学しました。
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小屋のシーンは何度か見ましたが、よくよく考えてみると小屋そのものはあまり印象にないので今ひとつピンとこない・・
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ドラマの山田天陽は実在の画家神田日勝がモデルだといわれています。実際に小屋の中には神田日勝の絶筆「半分の馬」が飾られていました。
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一般的にあまり有名ではなかった神田日勝にもこのような形で光が当たり、改めて地方でのNHK連ドラの影響はすごいですね。
ちなみに神田日勝は32歳の若さで病気で亡くなっています。これに忠実に描くとしたらまもなくドラマの天陽くんも亡くなることになってしまいますが・・・


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十勝は「なつぞら」

NHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」 広瀬すず演じる主人公奥原なつが青春時代を過ごした舞台が十勝です。
帯広をはじめ十勝地方のあちこちに「なつぞら」のポスターが貼られています。
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JR帯広駅構内でも「なつぞら」展が開かれています。
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広瀬すずが着た衣装や撮影に使われた小道具なども展示されています。
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帯広にあるお菓子屋「雪月」の主人を演じるのはTEAM NACS安田顕です。最近は大活躍で、かつて「水曜どうでしょう」で大量の牛乳をリバースした安田さんからは想像できません。
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十勝を舞台にした映画やドラマは多く、ロケ地になることもよくありますが、さすがNHKの連ドラは盛り上がり度が違いますね。十勝に行って改めて痛感しました。



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駅逓所という施設

以前にもこのブログで紹介しましたが駅逓所えきていしょ)とは鉄道がない北海道開拓の時代に旅人に宿や馬を提供する施設で、多いときには道内に200か所以上あったそうです。
昭和初期に制度が廃止された後、取り壊されるなどして、現存しているものは数か所のみです。

狩勝峠十勝側に下った場所にあった新得町新内駅逓所も碑があるだけで残っていません。ちなみに前回紹介したエコトロッコのすぐ目の前です。
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数少ない現存している駅逓所のひとつが別海町奥行臼駅逓所です。
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ほとんど当時のまま残されています。
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ここは内部の見学もできます。一見の価値ありです。
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設置の経緯から駅逓所は近くにある場合が多いですが駅逓と鉄道の駅とは別施設です。駅逓は私の理解としては「道の駅」に近い存在です。奥行臼の場合、駅と駅逓がすぐ近くにあり、国道から入っていくとこの駅逓が先に出てきます。
廃駅に行くつもりで駅逓所と間違えないようにしましょう。


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北海道は「チャシ」だらけ

チャシというのはアイヌ民族が築いた砦・見張り台だといわれています。しかしまだ研究されるようになってから日も浅く詳しいことはわかっていません。
総数も不明で、地名や伝承には残っていても遺構は見つかっていないものも多いそうです。それでも500カ所以上のチャシ跡が確認されています
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春採湖に突き出たこの半島部分にも鶴ケ岱チャランケチャシ跡があります。
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また様似エンルム岬の頂上にもチャシ跡があります。
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チャシは基本的には高い場所に築かれ、壕や崖などで周囲と切り離された施設であり、登り口は非常に傾斜がきついのが一般的だそうです。
厚岸には下の写真の崖の上にチャシ跡があります。
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そうかと思えば完全に都市開発で無くなったチャシもあり、たまたま旭川では義経台という名のチャシ跡を説明した碑を見つけました。
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根室半島には大量のチャシ跡がありこれなど「日本の百名城」に数えられています。
もし北海道に住んでいたらチャシ巡りをしているかもしれません。



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流氷初日に思うこと

1月29日朝日新聞朝刊に「流氷初日」の記事が出ていました。
流氷初日」は岸から見て流氷が確認できた初日のことで、流氷が岸に着くと「流氷接岸初日」となります。
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実は2009年2月にも私はこのブログで流氷の話を書いています。そのときの記事の中に
流氷の量の減少は著しいみたいですね。私は一度も見たことがないので、今のうちに見ておいた方がいいかもしれません。』
というようなことを書いています。

同じ日の夕刊に十勝の「ジュエリーアイス」の記事が出ていました。これも気候の変化によってはいつまでも見られる現象とは限りません。
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私が北海道に行くようになった90年代はとくに道東道北では夏でも冷房していない店や宿が多かったように思います。あくまで体感ですがこの20年余りで北海道の気温や天候が変化してきている気がします
もしかすると北海道に流氷が来なくなるときが来るかもしれません

私の住む兵庫県竹田城シンボルだった一本松が枯れて伐採されました。ここが天空の城と評判になり訪れる人が急増したため根っこの上の土が踏み固められ水分や養分が吸収できなくなったことが枯死を早めた原因だそうです。
自然ですから変化しますが、人間の手で変化を早めるのは防がねばなりません。流氷も例外ではありません。


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札幌のハルニレの森

前回紹介した札幌北海道大学植物園です。
ここは樹木中心の植物園です。中でも印象的だったのは「ハルニレの森」です。
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十勝豊頃町に大きなハルニレの木があります。以前見たことがありますが存在感のある木でした。(下の写真が豊頃町のハルニレの木です)
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その木と比べると1本1本の樹齢は若いですが、それがたくさんあって森を形成しているとやはりインパクトがあります。
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そもそも北海道大学キャンパスそのものもそうですが、ここもJR札幌駅のすぐ近くにこんな広大な森があることだけでも驚きです。
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真鍋庭園を歩く

真鍋庭園ノウサギコースを進みます。距離1500m所要時間60分のコースです。
写真はニジマスの池です。周りの木々の緑と空の青が映ってきれいです。
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途中に展望デッキがあり、やや高い目線で庭園を見ることもできます。
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ここはドワーフガーデンといって成長の遅い植物を集めてデザインされた庭園です。
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十勝を中心として8カ所の庭園が「北海道ガーデン街道」として運営されていますが、ここは回遊しながら庭園を楽しむことができる庭園です。
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きれいな花々が咲いているような庭園ではありませんが、森の中をいろいろなタイプの庭園を楽しみつつ歩いて回れます。じっくり時間をかけて歩くことをおすすめします




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