やっと見た飛雲閣

先週のNHKブラタモリ京都の山科にあった山科本願寺について触れていました。土塁と堀に守られた巨大な要塞のような寺だったようです。大阪城の場所にあった石山本願寺も要塞のような寺であの織田信長も10年かけても攻略できませんでした。信長から和睦の申し出があったときにそれを受け入れるかどうかで本願寺内部が2派に分かれてしまい、それが現在京都西本願寺(和睦派)と東本願寺(抗戦派)がある理由です。
西本願寺は浄土真宗本願寺派の本山です。下の写真は総門からみた御影堂門です。たまたま車は写っていませんが2つの門の間に国道1号線が通っています。
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御影堂門から入ると正面が御影堂、その右隣りが阿弥陀堂です。両方とも国宝建築です。西本願寺には国宝建築が多くあります。
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境内の南にある唐門国宝です。豊臣秀吉の聚楽第の遺構という説もあります。豪華絢爛な外観は秀吉の好みのように思えます。
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そして今回の目的だった飛雲閣です。国宝の三層楼閣で、金閣銀閣と並んで「京の三名閣」と呼ばれています。ここも聚楽第の遺構という説があります。かねてから見学したかったのですが、通常は非公開で稀に公開されます。公開期間が短いことも多く、常にチェックしていないと見逃してしまいます。今回はたまたま公開終了間際に知って、終了3日前に訪れました。(21日で公開終了)
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かつて建物に入るのは池から舟で入るしか方法がありませんでしたが、今は池に石橋が架けられ、歩いて入れるようになっています。ただ公開期間でも建物内部には入れませんでした。
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2階には回廊があり、板戸には三十六歌仙が描かれています。3階は滴星楼と呼ばれる小さな展望室があるだけです。
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建物は全体的に左右非対称で、破風の形も左右で異なっています。窓のデザインも統一されていません。それが飛雲閣の味わいになっています。
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飛雲閣以外にも国宝書院も特別公開されていました。内部は撮影禁止なので写真はありませんが、美しい金碧障壁画や重厚な彫刻で飾られており、現存する最古の能舞台も見どころです。
建物を見るのであればこうして西本願寺の方が見応えがあるかもしれません。

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東寺五重塔を超える幻の大塔

先週のNHKブラタモリ京都東寺でした。番組でも取り上げられていましたが、東寺といえば日本で現存するもっとも高い木造の塔である五重塔が有名ですが、今から600年前、京都にはそれをはるかに超える高さの七重塔がありました。
室町時代足利義満相国寺に建立した塔で、高さは109mあったと伝わっています。東寺五重塔高さ55mですから、その倍の高さの規格外の塔だったようです。
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この七重塔は建立後に何度となく焼失しては再建されましたが、1470年に焼失したのを最後に再建されなくなりました。室町幕府の権力が衰えたのですね。

この塔があったとされる場所に行きました。そこには案内板と碑がありました。上の七重大塔のCG写真も案内板にあったものです。
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ちなみに碑を見るとここには幕末には西郷隆盛の邸宅もあったようです。さらに驚いたのはノーベル賞学者の湯川秀樹氏も住んでいたようです。すごい場所ですね。
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塔のあった相国寺は今も大きな寺院ですが、当時はそれ以上にとてつもなく大きかったようです。かつての敷地には今は同志社大学同志社女子大学があります。
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相国寺は室町将軍の足利義満の力を誇示するために建てられた寺といわれています。塔があったとされる場所の道路をはさんだ南には京都御所があり、ここに100mを超える七重大塔を建てるということはほとんど真上から天皇を見下ろすことになります。おそらくこれも権力の誇示でしょう。
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この七重大塔が幻といわれるのは正確な場所が特定されていないからです。昔の絵図塔之段町という地名からこのあたりに実在したことは間違いないようですが、いつか何かしら発掘・発見されれば塔の正確な位置や規模もわかるかもしれません。おそらくこのあたりの建物の下に礎石が埋まっているのでしょう。

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思いの詰まった大極殿!

下の写真の建物は何かわかりますでしょうか。古代史に詳しい方は平城京大極殿とおわかりかもしれません。
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大極殿とは朝廷の正殿で、即位の大礼や国家的儀式が行われる重要な建物です。このブログでも少し前に復元された奈良平城京大極殿の写真を載せました。下の写真がそうです。
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ところが1枚目の写真の大極殿はこの復元された奈良平城京大極殿ではありません。実は昨日紹介した阪九フェリー新門司港フェリーターミナルです。下の写真はフェリー着岸時に船上から撮ったものです。
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なぜターミナルビルを平城京の大極殿に模したかといえば…
阪九フェリーの北九州の発着港が小倉から新門司に移るとき、当時の社長がフェリーに乗って京都奈良へ行く人が増えてほしいとの思いから、平城京の大極殿を模したフェリーターミナルを建設したそうです。
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それでも私はてっきり奈良にある復元された大極殿を参考にこのフェリーターミナルを作ったものと思っていましたが、実はそれは誤りでした。というのも、現在の奈良大極殿が復元されたのは2010年ですが、この大極殿を模したフェリーターミナルが作られたのはそれより19年も前の1991年です。
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社長は少ない大極殿の僅かな資料を使い、時代考証も十分に行って完成させたという説明書きがターミナルの中にありました。たかがというと失礼ですが、フェリーターミナルに並々ならぬ思いと費用をかけて作られたわけです。どちらかといえば参考にしたのは後から復元した本家・奈良の方かもしれません

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阪急に需要を喚起されました(゚∀゚)

年末のブログで京都をひたすら歩いて年末詣に行った話をしましたが、今日は初詣の話です。
3日に西宮宝塚の3カ所の寺社に初詣に行ってきました。

門戸厄神東光寺阪急門戸厄神駅 西宮市) 弘法大師が開祖で厄除け・無病息災にご利益があるとされています
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清荒神清澄寺阪急清荒神駅 宝塚市) 本堂に大日如来、天堂に台所・火の神の三宝荒神王を祀っています
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中山寺阪急中山観音駅 宝塚市) 聖徳太子の創建といわれ最古の観音霊場として知られています
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私はこれら3カ所の寺社を阪急電車の年始限定「ぐるっと初詣パス」(500円)というチケットで巡りました。これを使うと500円で、特定区間を1日乗り放題で大阪梅田にも行けるのでかなりお得です。利用期間は1月7日までです。
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しかもチケット購入時にもらえる祈念品授与券を3カ所の寺社で出すと、各寺社で破魔矢などの初詣祈念品がもらえます。
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ところで阪急はこの3寺社(門戸厄神・清荒神・中山寺)を参拝することを独自に「三福まいり」と名付けています。この「三福まいり」をするために「ぐるっと初詣パス」は500円で乗り放題初詣祈念品までもらえるのでかなりお得です。
ただ私の場合、「三福まいり」をするためにこのチケットを買ったのではなく、このようなチケットがあるから「三福まいり」に行ったというのが正直なところです。もしこのチケットがなければ初詣は近所の神社で済ませていると思います。つまり私は阪急によって需要を喚起されたということです。このチケットで大阪梅田にも行って食事と買い物もしましたしね。

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大晦日は近所の巨大絵馬でしたが…

いよいよ令和4年も大晦日になりました。
シニア世代の決まり文句に「年々1年が過ぎるのが早くなる」というのがありますが、まったくその通りです。私は1番目の干支の子年生まれで、年男だったのはつい最近のような気がしますが、気づけば今日で3番目の寅年も終わり、明日からもう4番目の卯年です。
我が家の棚の置物もトラからウサギへ引き継がれました。
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下の写真は近所の富松神社の大きな絵馬です。毎年その年の干支とここで生まれたとされる鬼の「茨木童子」が描かれるのが恒例で、年末に新しい絵馬を見るのが楽しみでした。しかし20年前から巨大絵馬を奉納してきた市民グループが、近くの富松城跡の保存活動に専念するため、昨年で絵馬の奉納を終えたそうです。これまで絵馬の前で写真を撮る家族もありましたし、私も大晦日のブログに載せていましたが残念です。
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それで代わりと言っては何ですが、京都護王神社の巨大絵馬の写真で今年のブログは締めくくりです。
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今年も見て頂いてありがとうございました!(^-^)/
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サッカーの神様

サッカーW杯が今日開幕します。私は小5でサッカーを始めて以来50才過ぎまで関わってきたので、サッカーへの思い入れはあるのですが、最近の日本代表の試合は以前と比べておもしろくありません。そのあたりの話はまた改めて‥

ということで今日はサッカーと深い縁のある白峯神宮の話です。京都今出川堀川にあります。
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もともとここには蹴鞠の宗家である飛鳥井家の屋敷がありました。その飛鳥井家が守護神として祀っていたのが「蹴鞠の神様」の精大明神です。
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そのため、この地に建てられた白峯神宮蹴鞠→サッカー→球技の神様として信仰されています。いろいろな球技チームがボールを奉納しており、かつてのサッカー日本代表チームのサインボールもありました。
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境内には蹴鞠をするための「鞠庭」があり、毎年4月と7月に奉納蹴鞠が行われます。
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大きな神宮ではないですが、部活の勝利祈願もあるのか意外と中高生の参拝が多いです。私がいる間も修学旅行らしき中学生グループが来ていました。

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ここは「黄葉」がメイン

昨日、大阪の天王寺に用事があり環状線で向かっていたのですが、紅葉が見頃の時期なので途中下車して大阪城公園に寄りました。
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大阪城公園紅葉といえばイチョウの黄葉です。昨日は快晴で空の青イチョウの黄色のコントラストがとてもきれいでした。
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大阪城天守前の本丸跡の大イチョウ樹齢300年です。年々葉は少なくなっているものの天守に負けない風格があります。
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本丸跡にある建物は旧陸軍第四師団司令部庁舎です。現在は「ミライザ大阪城」という食事や買い物ができる商業施設です。午前中は逆光ですが、今回は午後でしたので順光で大イチョウとともにきれいに撮れました。
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大阪城公園の中にはモミジもあります。モミジは下から撮ると葉の裏なので、上から見たり撮れる場所が理想という話を聞きました。なかなかそのような都合のいい場所は少ないだろうとは思いますが、例えば京都東福寺の通天橋などがいいのでしょう。
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紅葉見頃快晴小春日和ということで平日にも関わらず多くの人出でした。外国人も多かったです。そうなると京都辺りはもっと混雑していそうです。東福寺はやめておくことにします。

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意味が違う「大」と「牛」

今夜は京都五山の送り火です。過去2年間は新型コロナ対策で人が集まらないよう文字の中のいくつかのポイントだけ点火され、「大」の文字は確認できませんでした。しかし今年はコロナ前のように完全点火されます。
五山送り火はお盆に迎えた精霊(おしょらい)さんをあの世へ送り返す意味があります。そしてこの行事とともに京都のお盆は終わります。
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それに対してまったく宗教的な意味がないのが、北海道中標津」文字山です。
文字が描かれている山は標高356mのモアン山です。2005年に描かれたそうです。
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この辺りは酪農が盛んな地域ですが、牛乳の消費量が低迷する中で地元有志がPRのために「牛」文字を描きました。当初は「牛乳」の2文字を描く構想もあったそうですが、「乳」は無茶なような気がします。
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モアン山はJA計根別乳牛育成牧場の敷地なので立入禁止ですが、放牧期間外(11月初旬〜5月中旬)であれば、決められたルートを通ることを条件に山頂に登ることができるそうです。
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中標津町方面から裏摩周へ通じる道道150号を南から北へ向かって走っていると「牛」が目に飛び込んできます。ただ北から南へ走っていると「牛」が背後になるので見逃す可能性がありますのでご注意ください。

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涼しければ行く・・

京都八坂神社は、疫病退散を祈願する祇園信仰の総本社です。
コロナ禍で再注目されていましたが、残念ながらこの八坂神社の祇園祭は2年間中止されました。そして今年3年ぶりに行われています。今日は前祭クライマックスの山鉾巡行です。
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八坂神社の本殿は江戸時代前期に焼失したあと、徳川家綱によって承応3年(1654年)に再建されました。2年前に国宝に指定されました。
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偉そうに祇園祭のことを書きましたが、私は祭りには行ったことがありません。なので山や鉾の写真もありません・・
この時期の京都の蒸し暑さは半端なく、そして祇園祭となると大勢の人が来るので、つい冷房の効いた部屋で中継を見る方を選択してしまいます・・

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去年よりはクリスマスらしい

いよいよクリスマスですね。去年に比べると今年は少しクリスマスらしさが戻ってきました。私は毎年この時期に買い物のついでに大阪・梅田のクリスマスツリーを見るのが恒例です。
梅田のツリーの中でもちゃやまちアブローズタワーグランフロント大阪の2カ所のツリーはここ数年続けて見ています。

まずはちゃやまちアブローズタワーのツリーです。高さは約10mあります。
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ちなみに昨年2020年のツリー
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一昨年の2019年のツリー
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そして3年前の2018年のツリー
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4年前の2017年のツリー このように毎年変化しています。
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そしてグランフロント大阪のツリーです。

2021年のコンセプトは『Sparkling Moments(きらめく瞬間)』 ディズニープリンセスとのコラボした高さ約11m のツリーです。
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2020年は『Winter Voyage Tree』という気球をモチーフにしたクリスマスツリーでした。
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2019年は『Brilliant Tree』というタイトルの高さ8mのツリーでした。
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2018年は約2万5000個のスワロフスキークリスタルで飾られた『Sparkling Ray
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2017年は赤をテーマにした『Red Rose Blossom』 私はこの年のツリーが一番好きです。
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去年は何となく遠慮気味に撮って足早に帰りましたが、今年は比較的ゆっくりとした気分で撮りました。

ただ大阪京都でオミクロン株の市中感染が確認されました。遅かれ早かれ確認はされるとは思っていましたが、これから新年にかけて、またいろいろな制限がされ、出歩くなの風潮にならないかが心配です。


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